ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『赤い風船/Le Ballon Rouge (1956) 』★★★★☆ 

 コクトーが「妖精の出て来ない妖精映画」と激賞したというのになっとく〜。夢を見てきたみたい・・赤い風船を追いかける・・。ハッとするくらいきれいな赤い風船、買ったパンフによると、二重になっているとあった。赤の中に黄色い風船が入っているんだって。同時にふくらます前にニスを塗って艶を出しているから、パリの風景が映り込んでいるのねぇ。
 1956年の映画なのに色褪せていない。“シネポエム”というジャンルで、美しい詩か、ファンタジー、絵本のようなフランス映画らしい映画。セリフがなくても心に響くほんとうの友情とか人の優しさの映画だった。
アルベール・ラモリス監督。『1950年代、パリ。少年パスカルは、街灯に結ばれた赤い風船を見つける。よじ登って風船を手にすると、どうやらその風船には意思があるらしい。手を放してもパスカルになついて後をついてくる。ある日、パスカルと風船の仲の良さを妬んだいたずらっこ達が追いかけてきて…。』(goo映画より)
主演のパスカル・ラモリスは監督の息子さん。CGのない時代の丁寧な仕事にもジーンときます(撮影方法は夢を壊したくないから企業秘密らしい)。可愛くてお洒落で、好きになったシーンてんこもりです。風船の演技はアカデミー賞ものです。タルコフスキーが影響を受けたというのもわかる気がしました。http://ballon.cinemacafe.net/
 50年代のパリにはガラス売りとかいたのねぇ。