衝撃的なラストにしばらく席を立てず・・戦争場面が一度も出てこないのに、こんなに悲しい映画って今までないかも。
フェンスの向こう側には何があるのか?
事実を知り、日増しにやつれていく母親を演じたヴェラ・ファーミガがよかったです。あの母親のようにナチスがユダヤ人に対してした残虐な事実を知らないでいたドイツ人も多かったんだろうな。映画の中で上映された軍が作った収容所のフィルムは、縞模様のパジャマを着たひとばかりではない娯楽もある施設でしたから。
監督・脚本:マーク・ハーマン『第二次大戦下のドイツ。ナチス将校の父の昇進に伴いベルリンを離れ、人里離れた大きな屋敷へ越してきた8歳のブルーノは、寝室の窓から遠くに見える“農場”で働く人々が昼間でも縞模様のパジャマを着ていることを不思議に思っていた。裏庭へ出ることさえ禁じられ、遊び相手もなく退屈しきっていたが、ある日こっそり抜け出すと“農場”にたどり着く。フェンスの向こうにはパジャマ姿の同い年の少年シュムエルがいた。』(goo映画より)