ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『イリアス』★★★★★ 

  おもしろかった!!!!ギリシャの詩人ホメロスの叙情詩「イリアス」が原作。トロイア戦争が始まって10年経った最後の数十日間の出来事です。ギリシャ神話を観るたびに『アルゴ探検隊の大冒険』のラストシーン、チェスの駒(人間たち)を動かす神々が思い浮かぶ私。好きなんですよ!笑っちゃうくらい自由奔放、恋も好き勝手、身勝手なオリンポスの神様たち。人間の欲望が渦巻いているギリシャ神話。戦争にそんな神々が悪戯にどろどろ絡んでくるからもう大変なんです(笑)

内野さんってめちゃマッチョ〜。さすが最強戦士、ギリシャ彫刻のように美しい体です!例の騒ぎのあとだから最初はそっちのほうに気がいってしまったけれど・・すぐに忘れてアキレウスになりました〜。よかった(←そんな自分が)。クライマックスのヘクトル池内博之)との一騎打ちに向かうシーン(客席を通る)はすごい迫力でした。アキレウスの息づかいが今も耳に残っています。でも・・アキレウスはちょっとマザコンなんですよねぇ(ママに武具まで作ってもらうとか・・笑)。
 「イリアス」あらすじ『ある日、ギリシア軍の総大将アガメムノンと英雄アキレウスが戦利品の女ブリーセイスを巡って争いになり、アガメムノンの横暴な仕打ちに怒ったアキレウスは戦線を離脱してしまう。しかし、敵国トロイアの名君プリアモスの子ヘクトルが、祖国の名誉と存亡を賭けて決死の猛襲をかけてくる。英雄アキレウスを欠いて、敗走を重ねるギリシア軍を見かねたアキレウスの親友、パトロクロスアキレウスに戦闘へ戻るよう懇願するが、断られてしまう。そこで、パトロクロスアキレウスの鎧を借り、自ら身につけ敵に向かっていくが、トロイア軍のヘクトルによって殺されてしまう。親友の死を知ったアキレウスは、復讐を果たすためアガメムノンと和解し戦線に戻ることを決意、ヘクトルとの一騎打ちに臨む・・・。』http://www.ilias2010.com/
木内宏昌さんの脚本(←わかりやすい!)も栗山民也さんの演出も金子飛鳥さんの音楽も好きでした。語りを朗唱しているので話の筋がわかりやすくなっていて頭を捻ることもなく助かりました〜。
生演奏(ヴォーカル、バイオリン、キーボード、パーカッション)と、プリアモスの娘で予言者でもある巫女カサンドラ新妻聖子)と5人のコロス(語り部でもある合唱隊)たちの言葉と歌が情景を描き出し、舞台に躍動感を与え盛り上げます。かっこいい!!ゾクゾクします!!
今回はもちろんソンハくんを観る目的だったのです。アキレウスの甲冑をつけ、アキレウスの部隊を率いてトロイア軍に乗り込んでいき闘うパトロクロスが凄かった。ヘクトルを追いつめていたはずが敵陣の中へ・・ シンバルがすごい臨場感を誘う・・ もうだめだ・・深追いしないと約束したのに・・なんという運命。いやぁ〜〜〜〜〜〜ゼウスのばかぁ〜〜〜〜。そして亡霊となったパトロクロスアキレウスへの想いは胸が苦しくなるほどドキドキしました。(木暮修と乾亨のイメージ※もほんの少しありです←全然違うか〜ごめんなさい。笑)。可愛い弟分的な容姿や、あのしなやかさはパトロクロスのイメージにぴったり。
みなさん役にピッタリなんだけど、まぁ〜とにかくアガメムノン木場勝己)は憎らしさ全開だし、トロイアプリアモス平幹二朗)の存在感はすごかった!平さんってそこにいるだけで、その場面がクライマックスになるような気がするわ。
今回、コロスのひとりになってみたいと思ってしまい、ひとり部屋の中であの動きを真似てみたりしたMagnoliaridaでした。
※テレビドラマ「傷だらけの天使
  空が高い。秋だね〜。