ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

騒音歌舞伎(ロックミュージカル)『ボクの四谷怪談』2回目★★★★ 

  
おもしろかったです〜。初日を観て「今回は1回でいいかなぁ・・」なんて思ったんだけど、C列だし・・りょんりょんちゃんをもう1回楽しんでこよう:*:・( ̄∀ ̄)・:*:という思いで行くことにしました。
そしたら・・すごく楽しかった!!幕が上がってオープニングの演出でワクワク・・そう、この “初っぱなでワクワク” っていうのが好きな気持ちなのよね。そして一幕、我らが勝っちゃん(レッズサポのおひとりだと思っているので)こと勝村政信さんが素晴らしい!客席にいる私たちをぐんぐん自分たちの世界にひっぱってくれました。勝村さん演じる伊藤喜兵衛は、ラジオやテレビの番組をもっていてベストセラーの本を数冊だしている人気の文化芸能人で、民谷伊右衛門佐藤隆太)と結婚したいとせがむ13歳のお梅ちゃん(谷村美月)のパパで、娘にデレデレです。蜷川さんに「おい、たのむぞっ。お客さんの心を掴んでくれ」って任されていそう(想像)。1回観て、物語の強引さと破壊的な演出がわかっていたので、あれこれ考えないで頭柔らかくしておいたから楽しかったのかな。やっぱり4時間は長いと思ったけれど(^^;)原作のパワーに圧倒されるし、蜷川さんの思考回路ってすごいなーーとしみじみ思う。
お目当てのりょんりょんちゃんこと三浦涼介くんは・・よかった〜〜。オープニングでのキャスト紹介が終わり、メインの7人が江戸時代の和装から現代の洋服にサッと着替えての挨拶から、お着物の尾上松也さんと学生服のりょんりょんちゃんの踊りがあり、それから本編へ入っていきました。松也さん相手に堂々と踊るりょんりょんちゃんに(((o(*゚▽゚*)o)))←こんな感じでした、私。伊右衛門の種違いの弟・次郎吉の屈折感がたまりませんでした(ちょっとマニア受けしそうな)
おもしろいなー、好きだなーと思ったところは初日と同じでした。 初日の感想 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20120917/1347895450
二幕最後。「テーマソング」をロックではなく歌謡ショーのように歌う伊右衛門&直助(&生きていた!佐藤与茂七)の場面。
三幕。橋本治さんの本にあるからなんだけど、唐突に出てくるのど自慢大会のシーン(☆o☆)。伊右衛門の母・お熊(麻実れい)の家族(次郎吉ちゃんもいます)の食卓がのど自慢大会の会場となる。なくてもいいような・・なんだけど・・3時のおやつみたいにニッコリしちゃう。戯曲を読めば、なにかがわかるかも?
直助(勝地涼)と伊右衛門の妹・お袖(栗山千明)が同棲している深川・三角屋敷の場が可愛らしくて好き。ふたりとも上手いからテンポもよくて・・そこに愛が見えた!たとえ兄と妹だったとしても。
伊右衛門の独白(ぼやき(*゚▽゚*))からのラストは好き。お岩とのマッチアップからの大合唱のエンディング(笑)もう全員が伊右衛門となり(全員が伊右衛門同じ水玉のタンクトップ)フィナーレ(第三幕 四)へ。外扉が開け放されたバックステージから炎柄のTシャツを着て飛び出てくる松也さん!抜群の歌唱力で魅せてくれました。もうなにがなんだか(笑)最後は全員が炎Tシャツで歌いながらのカーテンコール(第三幕 五)。ライブの終わりみたいにキラキラテープが降ってきました。不条理にひとがたくさん死んでしまい伊右衛門がひとりぼっちになっちゃうお話なんですが・・最後はケセラセラな感じの盛り上がりで幕が下がりました。
場面ではない2度目のカーテンコールが終わり袖にはけて行くとき、小出くんのおでこにキラキラテープがはりついていました。そうそう・・最初の歌のとき、お客様の椅子に乗るの、やめたんですね(笑) 
ひとによって歌が上手いとか下手とかは・・それは感じますが、初日にも書いたけれど、このキャスト陣にそれは求めていなかったのでNo problemです(笑)なんかね、大衆的だし下手なのもたくましい生命力があっていい感じです。
あ、奥田庄三郎&古本売りとかの隼太くんがけっこういいです。さすがネクストの子。最後までおしり守ってね。
それにしても・・・伊右衛門とお岩の関係は女性として寂しいけれどねぇ・・。
http://www.siscompany.com/yotsuya/
やっぱり鶴屋南北の『東海道四谷怪談』を読もうかなー。読みにくそうなのよねー。
24日日経新聞の記事(河野孝さん)http://www.nikkei.com/article/DGXBZO46333950Q2A920C1000003/
『結局、思いついた陳腐な答えは、四谷怪談には「お岩」さんがつきものだから。「岩」は英語で言えば「ROCK」。』って河野さん!!なーるほど(笑)
 
追記:ネットの感想は賛否両論なのね・・。客席の反応はよかったんだけどねぇ。帰り際も「おもしろかったね」って言う声があちこちから聞こえていたもの。
  
   『ぼくに炎の戦車を』のフライヤーがありました。