脚本:スーザン=ロリ・パークス(Suzan-Lori Parks)、演出:小川絵梨子 出演:堤真一、千葉哲也の二人舞台。
『幼い頃に両親に捨てられ、2人きりで生き抜いてきたアフリカ系アメリカ人の兄弟・リンカーンとブース。互いに依存し合い、互いを必要としながらもTOPDOG(勝者)とUNDERDOG(敗者)の愛憎のパワーバランスは、2人の「絆」に微妙な影を落としていく…。アフリカ系アメリカ人女性として、初のピュリッツァー賞(戯曲部門)を受賞!』
おもしろかったです!!勝者と敗者が入れ替わっていくので結末まで集中力を切らさずに観ることができました。弟ブースを演じた堤さんの幼さ甘えん坊さんっぷりも可愛かったけれど、やっぱり千葉さんが好きだな〜。表情だけで心の中が伝わってくる千葉さんにはセリフがいらないくらいだもの。
私はひとりっ子なのでよくわからないのですが、兄弟ってこういう危うさがありそうだよね。
まだザッとしか読んでいないのですがパンフレット(500円でこの充実!)にアフリカ系アメリカ人の歴史、兄リンカーンの遊園地での仕事(リンカーン大統領暗殺ショー)など、とても興味深い内容が載っています。読んでから観たかったかも。 というか、スーザン=ロリ・パークスさんの戯曲が読みたい!
美術:松井るみさん(『雨』、ミュージカル『ハムレット』、『4 four』)照明:小川幾雄(『十一ぴきのネコ』、『ガラスの動物園』、『南部高速道路』)衣装:伊賀大介(ラーメンズ及びポツネン氏でおなじみの〜)
『BLUE/ORANGE』がまた観たくなりました。そしてブースも「万引きマン」なのでイキウメの安井さんを思い出しニヤリとしちゃいました。まさか靴とスーツとシャツとタイを2セット万引きしてくるなんて〜。
日経に劇評が載っていました。「トップドッグ/アンダードッグ 底辺に生きる者の不条理」(内田洋一さん)http://www.nikkei.com/article/DGXDZO49164010U2A201C1BE0P01/