ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

イキウメ別館 カタルシツ『地下室の手記』1回目★★★★★ 

『語る室。イキウメからはみ出したものをときどき、ここでやります。第一回はドストエフスキー地下室の手記』。舞台は帝政ロシアから現代日本に。ネットのストリーミング生放送で、カメラに向かって理路整然と罵詈雑言。コメントにブチ切れるいい大人を安井順平が実演します。ご期待ください。』(前川知大/脚本・演出)

語る室、凄くすごーーーく面白かったです。原作者ドストエフスキーくんも変態だけど、前川知大さんってかなり面白い方だと実感(だって、あの脚本!面白過ぎる!そしてあの本をよく1時間40分にまとめたなぁーーとそれも感心。だって作品は2章を中心に流れは原作と同じだもの。軽蔑されてもいないのに、プライドを自らズタズタにして落ち込む主人公)。そんな前川さんと、絶妙な「間」が沁み着いている芸人であり素晴らしい俳優でもある安井順平さんのキャラクターとの相乗効果で「最高に面白い、観るなら今!」な作品になっていました。迷わず観たほうがいいと思います。
 
『自意識過剰で自尊心が異常に高く、それ故現実とのギャップに苦しみ卑屈になる男。帝政ロシアから現代日本へ、手記からニコ生へ設定を変え、ルサンチマンを爆発させます。「俺は今40歳、無職、彼女なし、それがどうした!」8/5まで。是非観てほしい作品』前川さんのtweetより。
 
劇場に入るとSF映画に使われている音楽がかかっていて、そこでもう上がったのは言うまでもありません。あ、その前にロビーの物販コーナーから気持ちが上がっていましたが(*)
前説のようなものから可笑しい。「飲食可」ですってよ(笑)「泥棒コントじゃないんだから」ピンスポットを消してくれと照明さんに言ったり・・ これもセリフ? と思うくらい安井さんになじむ言葉たち。
 
 人生を下り、親の遺産で地下室に閉じこもる40歳の男。「友だちなんかいらない」「一人で生きていける」「コミュニケーションスキルはない」と豪語する男。なぜ地下室に閉じ篭ったのか言わせてくれと。まだ母親と二人暮らしで警備員として働いていたころ出会った忘れられないある女(小野ゆり子)との出来事を報告させてくれと、一度きりの「ニコニコ動画」の生放送に踏み切った。そして40まではそれなりに他人と上手くやろうと努力してきたことを振り返る。
 
安井さんの後ろに、ほんとうに「ニコ動」で流れるみたいにコメントの文字が流れはじめたときには笑ったわーー(私はユーザーのコメントを消してみることのほうが多いのですが・・) 最初は視聴者0人だったのに、入り出したコメントが嬉しそうだった安井さん。最後は「禿同」とか絶賛される始末・・・(笑)  映像はムーチョ村松さん。
この、安井さんの「地下室の手記」、ほんとうにニコ動で配信してほしいな。
 
途中から屁理屈で不器用なこの男を愛しく感じたのは、安井さんが演じているからということと自分に思い当たりチクッと刺さる台詞が多かったからかなぁ・・・・・
100分しゃべりっぱなしの安井さん、冷房にも注意してほしいです。あ、理沙(小野ゆり子ちゃん)のグリーンのワンピースと地下室にあるクッションのグリーンが舞台に映えてはきだめに鶴でした(少し大袈裟に言いましたが)。
あーーーーーなんでお金払っちゃったのよぉーーー。(原作通りだけど)
 
小野ゆり子ちゃんは以前観た『南へ』での印象はなかったのですが多摩美の『半神』はすごく良かったです。『最高の離婚』は記憶に新しく、いま『かすていら』に先生役で出ています。真ん中にいなくてもつい目線が行ってしまう女優さんです〜。
 小林賢太郎さんからーーー。
 佐々木蔵之介さん、 市川猿之助(亀ちゃん)さんから。
 芸人さんたちからのお花がとてもオシャレ!
 前川さん、来年あたりシアターコクーンくるかな? プロデュース公演あるかな? お花来ていました(^_^)
 次回は新作ホラーで手塚とおるさんがゲストですって〜。
 
(*)今日の物販はイキウメンの浜ちゃんこと浜田信也くんでした。全部持っているので売り上げに貢献出来ずごめんなさい ( ; ; )空いているときだったので、今日の昼間観たお芝居の話などしてきました〜。ホントに優しいから大好き!誠実だし・・。「店員風に」って写真も撮らせてくれました(はーと)
いつか宮沢りえちゃんとの共演が実現しますように。
 
 トマトゼリー。