ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

アマヤドリ 2本立て本公演『うれしい悲鳴』★★★ 

平日19時30分始まりは助かりますが、場所が遠いと帰宅が遅くなるので寝不足になります〜。
 この前来たのは『冒した者』。サインがしてありました〜。
 
同じ吉祥寺シアターであった〈ひょっとこ乱舞#25 最終公演『うれしい悲鳴』大爆破!!〉の再演。と言ってもキャストは劇団員ではなく客演のみなさまがメイン。あの熱狂的だった最終公演とついつい比べてしまう。(広田さんは「ひょっとこ時代の一番」だと言っていますが、私は2011年の『ロクな死に方』のほうが好き)
良かった。時間軸が入り交じり流れるので少し混乱するけれど、おもしろい。でも、ひょっとこのときよりスケールが小さく感じたのは何でなのかなぁ・・と帰りの電車で考えていました。
緊迫感が違うのかな・・。私が2度目だからかもしれないけれど、水の中にいるような不安な闇の中のようだったのを記憶していたからかも。「泳ぐ魚」のメンバーにも怖さもあまり感じなかったなぁ・・他人の人権を奪う権利があり近未来日本を支配している冷たさのようなものが欲しかったのかも。
舞台も高さは感じるけれど奥行きを感じないのは、私が最前列だったこともあるのかな・・。つい期待しちゃう群舞が物足りなかったのかな・・。いつものメンバーだとパワーある群舞にため息出るほど魅せられちゃうのです、今回は人数が少し少ないせいかな?同じであるわけないのはわかっていますが・・。それでも雪を舞い上がらせての群舞はきれいだったーーー。
 
プロローグ、近未来である状況が説明され、暗転。ある二人の結婚式が始まる場面へ。新郎新婦不在の、その二人の物語へ。
 
「泳ぐ魚」のメンバー、マキノ久太郎(西村壮悟)の独白場面は引き込まれました。とても自然で。西村くんの声がすばらしくいいね。かっこいいのでモテそうなのに女の子に慣れていない設定でしたが・・。ある事件により「痛覚」を失った久太郎。彼の声と、まっすぐな黒い瞳の奥に「ひとの痛みがわからない」悲しさを感じました。
「泳ぐ魚」に課された「アンカ(近未来、憲法が改正され〈神風〉という組織が生みだした改革)」の新しいミッションは、植物状態のひとの臓器(命)を奪うことだった。久太郎が恋をしたミミの母親がその対象になっていた。
 
ラスト近く、小学校の卒業式の日に場面は戻る。「なんでも過敏症」のミミと同級生の亜梨沙の会話、そして亜梨沙が帰ったあとのミミと母親との会話がせつなくて、悲しかった。「手が繋ぎたい」「ミミちゃんのことを抱きしめてあげたい」と亜梨沙。素直になれないミミ。病気だったからともだちがどうにもならない気持ちで溢れる。
「なんでもっと強く産んでくれなかったの?」とミミ。「ずっと一緒にいてあげる」と母。「お母さんとずっと一緒にいる」とミミ。
母との「約束」  ミミにはお母さんしかいなかったから。

     これはメモだね。書きなおそう ↑