先週の金曜日に観劇したときは、噛み合ないセリフを整理できなくて (ё_ё)←こんな感じになっていた私。 あの日お芝居を持ち帰れなかったと思う・・。http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20131115/1384532261
今日は「え・・これすごくおもしろいんじゃない？」と思った・・２回目だったからか、席の違いもあるのか（前回はＪのサイド、今日はＢ最前列センターなので表情がよく見えた）多分それだけじゃなくお芝居自体がとてもよくなっているんだと思う。暗号は解けないままだけれど、やっとこの作品を面白いと思えて、マメットが脚本を手掛けた映画くらい好きになりました。ポストトークの谷原さんのお話を聞いて、自分の中の？が少し解決したのかも。気のせいかもだけど。
マメットはどれだけの暗号を隠したんだろう。色の無いセリフ自体が暗号みたいだけどね。繰り返される言葉にも隠されているのかな？
今日のジョンは山田瑛瑠くん。ポストトークは谷原章介さん、ジョン役Ｗキャストの坂口湧久くんと山田瑛瑠くん（聞き手は大掘久美子さん）。谷原さんは２人の違いを瑛瑠ジョンは「つっこみが早い」、湧久ジョンは「このこになにをしてしまったんだろう」「どうしてあげればいいんだろうと思う」って。湧久くんバージョンも観たくなっちゃったーーーー。もう無理だけど。
お芝居とか映画って「混沌とした日常の答えを出してくれるもの」「きちんと筋だててわかりやすく落ちてくれるもの」だけれど、このお芝居は「日常生活と同じことを見せられ、しかもシビアでズレているからお客さまはストレス発散できないんじゃないか」って、谷原さん。あーーー、それでかーーって思った。
隠し事が多いことにより、この家族を壊してしまうデル。大人の嘘をわかっているジョン。
旅行前夜 絵本 キッチン 割れたティーポット リビング ソファ キャンプ スリッパ 破れた毛布 父のナイフ 眠れない 声が聞こえる 屋根裏 古い写真 ロバートのＴシャツ ロバートの手紙 ロウソク 赤い炎 本 借りていた本 借りていなかった本 手紙 嘘 引っ越し 仕分けされる洗濯物
ぼくはみじめなおかま まぬけな中年 ドニーきみを愛してる←（えっ？ロバートではなく？）
きみをずっと見ていて、そしてわかった ←（なにがわかったの？）
セリフは螺旋のように言葉をぐるぐる巻き込みながら繋がっていく。
人間なんて夢なんだ。ほんとかどうかなんて口だけかもしれない。 と10歳のジョンが言う。
安田成美さんを観ていると海外ドラマのなかに出てくる女優さんみたいだった。発声とかジェスチャーが外国人のようで、翻訳劇だからの演出なのか、安田成美さんって今まで翻訳劇にしか出たことないって言っていたけれど・・しかも４本のみ（１本はリーディング）。今回のドニーがすごくいいです！！テレビだとふわぁ〜っとしていて、とても美しく、いつもケラケラ笑っているイメージなので、このドニーにとにかくびっくり。これは観ないと伝わらないと思うけれど、ずーーーっとイライラしているの。いろんな心配ごとが頭の中にある感じ。それが沸騰している（劇中３回お湯が沸騰した）。ジョンにもデルにもロバートにも自分にもイライラして、彼らの話を聞かない（それは彼らも）もうどうにもならないドニー。帰宅後ひきずってしまうんじゃないかと心配になるくらいです。でも、15日のポストトークのとき、ケラケラ笑っていたので切り替えられるのでしょうね・・。
そのポストトークで成美さんと小川さんが可愛かったことなど、あとで書き足したいな・・
