ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

Bunkamura25th記念『冬眠する熊に添い寝してごらん』★★★★★ 

 (観劇はしない)友人たちと会って、松濤カフェで早めの夕食。
 おしゃべりに夢中になり、気づいたら15分前。あわててカフェを後に。


先週の日曜日、新潟にいた私。 今週も新潟にいました(渋谷の新潟)今日は吹雪いた!
遅い時間なので、帰りにtweetした感想を載せておきます。↓
「蜷川さん本領発揮だっ!今回、相当苦労なさったというこの舞台、その苦労の分、凄く刺激的で面白くなっているんだろうな。興奮したよ!長さは全然感じなかった。凄いよ、ニーナ。古川日出男さんの戯曲もおもしろい!言葉が美しい。」
「勝村さん、なんてかっこいいの!!瑳川さん、金歯っ(^O^)上田くん、よかった。みなさん、よかった(^O^)ゴールド・シアターの皆さんも大活躍。ネクストの中西くんも、まさかの役でがんばってた!なんか、幸せだなー。」
蜷川さんの舞台はもともと大好きなんですが、今日は久しぶりに戦慄が走った!狂気を見た!ビリビリしたよ。居ても立っても居られないくらい好きかもしれない。興奮が全然覚めません。演劇って無限大だね。まだまだなんでもあるんだね。
 
あらすじ『これは、清濁の血を併せ持つ伝説の熊猟師と、熊、そして犬との聖なる戦いの物語。
熊猟師の子孫である川下兄弟の愛憎が100年の時を超えて絡み合う。
兄とじゃれあいながら、実に楽しそうに笑う弟、その名は川下多根彦。
ライフル競技でオリンピック代表に選ばれた兄、川下一を尊敬し、競技に熱中する兄の代わりにエリートとして育ち、家訓である[25歳で一子を設ける]を実践せんとしている。
兄弟が海をながめるその港は、かつて、越後から放たれる石油が積み出されていた――。
そして語られ始めるのは、100年前の〈欲望するエネルギー〉石油の物語。
祖先である〈伝説の熊猟師〉の自然に翻弄されながらも全てを司るような視点と、兄弟の視線が交差する。
絶対の信頼で結ばれていた兄弟の前に、ひとりの奇妙な女が現れる。多根彦の婚約者、女詩人のひばりである。
惹かれあう一とひばり。兄弟の絆が揺らぎ始める。
その揺らぎは時空を超え、日本の歴史の暗部に光をあてることに――。
北陸の吹雪のその先に見えてくるものは、兄弟の邂逅なのか。それとも――。』
100年の時空を行き交いますが、物語はシンプルです。蜷川さんの描く「時」のレイヤーは美しく深く核心へ。私は、どこもかしこも楽しかった!蜷川Worldてんこもり、プラス、素敵なキャスト。
 
XB列(最前列)の真ん中、井上芳雄くんに撃たれてしまうんじゃないか、犬に犯されちゃうんじゃないかという席でした(笑) 前半の、川下兄弟がきゃっきゃっする(お茶目な手!)場面は防波堤のぶん少し高くなっていて「大きな口でガハハと笑ってる上田くんの口の中(上あご)、なんてきれいなの!」とついつい見入り「でも、もしかして見にくい?」と焦ったのですが、舞台が高くなるのはそのときだけで大丈夫でした。字幕も大仏に映されるので見切れませんでした。
 
 『秘められた掟を生きる兄弟と、獣の詩を歌う女が交わるとき、百年の呪いは降りかかる』
 
「お寿司が食べたくなるよ」と聞いていたけれど、客席を大きく使って回転寿司屋が出てくるとは。皆さん注文してリアルに握ったお寿司を食べてますから。「ベルトコンベア」も時空を飛びます。多根彦とひばりの両家が顔合わせのために待ち合わせた回転寿司屋さんで、兄の一とひばりが禁断の恋に落ちるメロドラマな展開。ほんと、なんでもありな演劇の世界。(それを片すために担いで舞台に戻ったみなさんの筋肉にほの字)
 
 『時間のコンベアが回転した瞬間、欲望と謀略が沸騰する。詩と銃弾が放たれ、GODとDOGが交錯する。』
 
多根彦を演じた上田竜也くんは『THE BEE』のサラリーマンを彷彿するほど。私は3日に横アリで見たKAT-TUNの上田くんしか知らなかったけれど、すごくいいなと思ったよ。狂気の中に色気を見せてくれました。
兄の一を演じた井上芳雄くんは前半より後半がいい。杏ちゃんとのベッドシーンも奔放に・・「素を見られてしまうかも・・」という羞恥心を捨てて一皮むけたはず(ぽにょっとしているお腹まわりが可愛い。笑)。松岡修造のイメージです。 
ひばりを演じた杏ちゃんは「るつぼ」あたりからぐっと色気が出て、すっかり大人の女性に・・川下兄弟が魔性にとりこまれるのも納得です。肉食系です。ただ、ベッドシーンのひばりは獣的ではなかったです。その祖母が立石さんなんですが・・さすがとしか言いようがないです。その「ばば友」たちはさいたまゴールド・シアターのみなさんが、大活躍。リアルばば友だもの(清家さんや野口さんら男性陣もばば友!)。そして100年飛びます。
ゴールドといえば、ネクスト! 今回、中西晶くんが出演・・幕間にパンフレットを読んで「犬」だと知りました。どうりで見つからないわけだ。新川將人さんとともに「猟犬」なんですが、素晴らしい動き。まぎれもなく犬でした。手首に強い負担がかかりそう・・怪我しないようにね。
 
なんといっても今回のステキNo.1はマタギの勝村さん(兄弟の高祖父にあたる)(勝村政信さんとはレッズ仲間だと思っていますよ)。今回はおもしろ担当ではなく眼光鋭い勝村さんに本気惚れです。猟犬、マタギ、熊、そして蜂蜜を舐めながらぞろぞろ出てくる母親たち。
蜷川組常連のみなさんの安定感。よ、金歯ギラつかせ豪快に札束空に舞わせる瑳川哲朗さん、唐十郎ばりの富山の薬売り石井愃一さん・・なんて楽しそうなの!そして、中島来星くん可愛かった〜。
(つづきます)←いつも、するといって、ほぼ追記しないんだけど、あと少し書きます。
 
 J料金がプラスされ2000円でしたが、もっと知りたいし、蜷川さんとイキウメ前川さんの対談が読みたかったのでパンフレット購入。

 太陽2068が右にも左にも・・
(今夜は満月じゃないけれどね)