初日ぶり。全体的に少し誇張気味だったところがシンプルになり、とても自然な流れになっていました。
プロローグのデイヴィッド・コステロの演説（あのカリスマ性、真っ暗ななかで計算されたかのようにくゆる煙の色気、鼻をくすぐる葉巻の香りまで）から最後まで、休憩入れて３時間という長時間のお芝居なのに暗転さえも感じない体感でした。１回観ているからかもしれませんが・・。タイトルロールにふさわしい抜群のオーラを放つ内野さんですが、お茶目さが増していました。実際には相当怖い存在でルエリ・オドリスコルもトム・ヴィリー・コイルも彼の前では震える子羊・・のような緊張感。
成河くん演じるルエリ中心に観ていたので、ルエリと共に数十年に渡る３つの時代を駆け抜けた感じです。ただのお調子者ではない、頭のよい彼（実はしたたかだと途中でわかる）ですが、アイルランドのなまりから徐々にニューヨーカーの話し方に変わっていくのは初日よりさりげなくなっていたように思いました。でも、ルエリの明暗のテンションを保つのはそうとう大変そうです。今日はマチネとソワレ２回も・・。（ほんとうにお疲れさまです。ご飯たくさん食べてね！）
今日は最前列。アイルランドの殺人者が潜むマイケルの部屋・・その美術セットが床ギリギリではなく少し奥に作られているので、最前列でも見切れることなく、とても見やすいのが嬉しい。観客のことをちゃんと考えてくれているなぁ〜と思いました。（先日シェイクスピアのトークセッションで松岡センセがおっしゃった「その街の名前、その通りの名前、それから感じる空気」のことを思い出しましたが、それは乏しい想像力を絞り出します）
ルエリのモデルとなったジョー・ドハーティ。実際にドハーティ・コーナーがある（パンフより）。場所は刑務所のそばらしいけれど、ほんとうに劇中のセリフにあるような場所になっているらしい（成河くん談）。ラストで流れる曲・・Richard BeanがTHE BIG FELLAHという戯曲を書くきっかけとなったのはそれだとか？
Joe Doherty http://en.wikipedia.org/wiki/Joe_Doherty
翻訳かけてみた http://honyaku.yahoofs.jp/url_result?ctw_=sT,een_ja,bT,uaHR0cDovL2VuLndpa2lwZWRpYS5vcmcvd2lraS9Kb2VfRG9oZXJ0eQ==
（あとで曲を調べる）
Bruce Springsteen
Pink Floyd
森新太郎さん演出の『十二夜』出演者大募集ですって。
