ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ/Peter Brook: The Tightrope(原題)』★★★★★ 

 来月はオールメールの『ロミオとジュリエット』だね。
 ほぉ。  映像ホールにははじめて入りました。
日本劇場公開タイトルは『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』だそうです。面白かったです!これは俳優さんたちが観ると、すごく刺激を受けるんだろうな。
映画、スクリーンに最初に映し出されたのは笈田ヨシさんでした(^o^) ブルックといえば笈田ヨシさんですものね。
上映後にサイモン・ブルック監督と河合祥一郎先生によるアフタートークがありました。 
ピーター・ブルックの息子さんのサイモンさんは、以前お父様を撮ったドキュメンタリー映像『Brook by Brook』が成功したので、「稽古場を撮らせてほしい」とずっと交渉していたそうです。「いくらやっても稽古の時間は足りないものだ」「撮影隊が入るということは稽古のプロセスの邪魔になる」「カメラが入ると俳優たちが意識する」と言われ数年に渡り却下されていたらしいのですが、とうとうピーターが根負け。「映画のためだけのパンパニーを作る」「カメラを隠す」「15分くらいのものだろう」「iPadで午前中だけで撮るのだろう」とOKしたようです。
The Tightropeとはエクササイズのひとつ。2週間撮影。
7台の隠しカメラ(うち、2台は移動カメラ)。それが15分で終わるどころか、200時間撮影。7台の撮影している部屋からケーブルで隣りの部屋に送り、そこでまずスイッチする作業を行ったようです。それから編集で70分にしたのが、この映画。

映画のためだけに各国から集められた俳優と、ミュージシャンのワークショップ。俳優たちはそれぞれの国の言語で稽古していました。『創作過程に潜む“魔法”』を見せてもらえる楽しさ。『床に敷かれた1 本の見えないロープから生まれゆくドラマの数々。一見単純に見えるエクササイズが、ブルックの演劇観や人生を紐解き、観る者を単なるワークショップを越えた哲学的な体験へと誘います。』
そのエクササイズにパーカッションが入り、即興の演奏が稽古を導いているというのが興味深かったです。ピーター・ブルックの稽古には必ずミュージシャンが入るそうです。土取利行さんは、1975年から30年以上ピーターとコラボしていていらっしゃるそう。フランク・クラウチックさんは、昨年上演された『ピーター・ブルック魔笛』に携わっています。
映画で哲学的なことを伝えたいというピーターですが、家ではカウボーイ映画、クリントイーストウッドの映画が好きなんだって。

 ピーター・ブルック『驚愕の谷』11月来日公演決定。
さいたまゴールド・シアター、さいたまネクスト・シアターのメンバーも数人来ていました。上映前と後に市野将理くんとお話したよ。忙しそうでした〜。次の回のアフタートークゲストの松岡先生ともお会いできたのも嬉しかった〜。