ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

<朗読「東京」>坂口安吾『白痴』川口覚×藤井美菜★★★★ 

] 2015年の観劇は、応援している川口覚くんの朗読でスタートです。とても良いはじまりです。
 川口覚くんファンの友人たちとたくさんおしゃべりしてきたので帰宅が0時近く。お洗濯しながらお風呂を沸かしている(窓を開けっ放しで出かけてしまったので、まだ沸かな〜い)ので、感想は明日になっちゃうかなぁ・・。とても楽しかったから、どうせ寝付けないから書くわ〜。
 
 シアターイーストへ。
 C列ほぼセンター(正面に覚くんがいました〜)偶然、隣りもその前も友だちだった〜。同じくらいの時間にネットが繋がったからね。そして「最前のはじなら少し後ろでも真ん中がいいよね」と同じこと考えたわけね。
 
以前観た726の『坂口安吾 白痴』(←とても素晴らしかった)以来の『白痴』でした。このとき初めて『白痴』を読みました。読んでいないひとの感想はどうだったんだろう。
 
http://www.geigeki.jp/performance/theater075/
 
ここ数年朗読劇が好きで色々観ていますが、今日の演出とても好き。『インザマッド』の演出も面白かった山本卓卓(すぐる)さんの、テレビモニターに脇役となる人物を映し出したり(これも二人が映るわけだけど)、白い幕に戦時下の景色を映し、そこに影を生かしたプロジェクターの演出など、とてもおもしろく、照明もその場面ごとに合わせてふわりと変化していき、シアターイーストの舞台が二人だけなのに広すぎる感じが全然なく、ほどよかった。映像に小説の文章を投写する演出も二人の朗読がとてもいいのでかなり削ったようです。最初、読むの早い?と思ったけれど、モニターが使われたあたりからが良くて、坂口安吾の世界にひきこまれました。もう少しエロティックな印象が小説にはあったけれど、それがなかったのは少し残念かなぁ・・。
 
なにより川口覚くんと藤井美菜ちゃんがよかったです。ただ、序盤が急ぎ過ぎと思えたのです(なので情景が浮かぶまでに私は少し時間がかかったわ)。わざとなのか、そうなっちゃったのか・・。二人称でないので二人の読み分けも難しかっただろうなぁ〜。おまけに、ただ本を読むというのではなく「ト書き」と「せりふ」の違いが伝わるように朗読するので二人はとても難しかったようですが、そのオンとオフがちゃんとわかりました。
 
(覚くんの)「おサヨさーん、おサヨさーん」と呼ぶ伊沢ではなく近所のおばさんの声を聞いて、彼らの朗読プランがわかり、すう〜っと入っていきました。
 
覚くんは「朗読がいちばん大変」だと言っていましたが、本を読むときの表情は変わらないのに見えない表情に見えてくるようでした。はじめての藤井美菜ちゃんは本をよく読み込んでいて真摯な印象。(藤井美菜ちゃん・・とても聡明で美しい人なのにトークのときの足元が無防備で幼い感じなのが可愛かった!新潟で真っすぐ育った感じ)
 
 伊沢一人の内面世界を描いたような一人称の小説が、トーク川本三郎さんがおっしゃったように途中から「伊沢と白痴の女の二人の会話」のようでした。山本卓卓さんもそういう作品にしようと3人で話し合ってこの作品を作ったようでした。
 
『白痴』青空文庫で読めますよ!http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42621_21290.html

家の本棚探したけれど、見つからず。読んだの726のときだから、引っ越しのとき捨ててしまったかも。なので、昨日の 朗読東京 を思い出しながら、改めて青空文庫読むことにします。この朗読の舞台、一回きりじゃもったいないなぁ。回を重ねてからもう1回観たかったな。
 
覚くん、2日後のお誕生日をサプライズでお祝いしてもらったようです。おめでとうございまーーす!今日の髪型、大人っぽくて、とてもステキでした。映画会社で見習い演出家をしている伊沢のイメージかな〜。https://twitter.com/le_himawari/status/552818066040422400
 
川口覚くん『問題のあるレストラン』に出演、も楽しみ!!