ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『プルートゥ PLUTO』1回目★★★★★ 

 Bunkamuraへ。
 
 シアターコクーンへ。
]  今日はB列(4列目)センターブロック。
 
今夜もお芝居観たあと、友人と会ってごはん食べて来たので感想はさっと。というより、もう1回中2階の立ち見で観る予定なのでそのときでいいかな〜。
 
鉄腕アトムのアニメで育った世代ですが、この『プルートゥ PLUTO』は手塚治虫の『鉄腕アトム』に含まれる「地上最大のロボット」 の回を原作としている浦沢直樹の漫画(『ビッグコミックオリジナル』連載された)。

「ロボットは忘れない」なんとも言えないほど切ない物語。「憎しみ、差別からは何も生まれない」原作は読んでいませんが、その舞台が伝えたいテーマがストレートに心に入ってくる。すごく好きな演出でした。ストーリーも演出も美術も照明も何もかも素晴らしかった。なによりロボット達とアンサンブルのダンサーさんたちの呼吸。日本の近世芸能である人形浄瑠璃文楽)を取り入れたロボットを操る動きが、わざとらしいわけではなく、邪魔でなくむしろ必然。自然にロボットだと理解させてくれました。
上田大樹さんの白を基調としたシンプルだけど繊細で漫画のコマ割りを表現した美術。(あのコマ割りはスタッフの漫画”MANGA”への尊敬だと思った。)そこに映し出されたプロジェクション・マッピングの数々があらゆる技法で場面をひっぱっていく・・なんて巧妙なの!圧巻でした。
未來くんのダンスは2回だけでしたが、かっこよかったーーー。
 
演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ 上演台本:谷賢一  映像・装置:上田大樹  照明:ウィリー・セッサ
音楽:吉井盛悟/オルガ・ヴォイチェホヴスカ 音響:井上正弘
『人間とロボットが共存する時代。世界最強といわれるロボットが次々と破壊される事件が起こる。高性能刑事ロボット、ゲジヒト(寺脇康文)は犯人の標的が、自身を含めた7体の大量破壊兵器となり得るロボット達だと確信。日本に渡り、限りなく人間に近い存在であるロボット、アトム(森山未來)と共に謎を追うことに。内戦で家族を失った世界最高峰の頭脳を持つ科学者アブラー(松重 豊)、人間を殺害した唯一のロボット、ブラウ1589(柄本 明)との接触により核心に迫っていく。 ゲジヒトは日々、忌まわしい悪夢に苛まれ、妻ヘレナ(永作博美)も彼の不調を感じ不安を隠せない。アトムもまた、お茶の水博士(吉見一豊)に愛情豊かに育てられながらも、自身の生みの親である天馬博士(柄本 明:二役)との複雑な関係がその心に影を落としている。葛藤を抱えながらも事件の解決に向けて尽力するアトムとゲジヒトであった。 時を同じくして、アトムの妹ウラン(永作博美:二役)で悲しみを察知する能力を持つウランが廃墟の壁に花畑の絵を描く不思議な男と出会う。そこにアトムが駆け付けると、男に異変が起こり…』http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/15_pluto/index.html

舞台『プルートゥ PLUTO』公式ツイッターの呟きがとても嬉しい。
「舞台前に広がるロボット墓場。廃棄物に埋もれた英雄たちの記憶…スイスの森を守った心優しい英雄の無残な姿…。上田大樹さんのこだわり美術を部分公開!原作ファンはピンとくるはず!劇場内撮影はご遠慮頂いておりますので、こちらに代理UP! 」「「もう…、戦場に行きたくないから…」そのロボットは音楽家の執事として静かに暮らしていた。スコットランドの荒野。朽ち果てたピアノは何を意味するのか…。」「ブランドは、妻と5人の子供を持ち、一家団欒で平穏な生活を送っていた…。しかし仲間の仇を取ろうと「敵」の挑戦に応じ、トルコ、黒海沿岸に散る…。」「ギリシャの国民的英雄ヘラクレス。ブランドとはライバルだった。でも、誰よりも強い友情で結ばれていた。ブランドの仇討を誓うも、死闘のすえに果てる…。」https://twitter.com/plutostage
 
7体の世界最高水準のロボット:このロボット達は、大量破壊兵器になるとみなされ、アレキサンダー大統領とDr. ルーズベルトに目をつけられることになる。http://ja.wikipedia.org/wiki/PLUTO
 

連載第100回 日本人以上に”MANGA”を愛したスタッフ、舞台「プルートゥ PLUTO」(高浩美さん) http://animeanime.jp/article/2015/01/12/21546.html
「”ロボットは人間と同じなのか”。手塚治虫さんの原作に描かれ、浦沢直樹さん達がさらに深められたこのテーマに対する私の答えは、Yesです。彼らは人間に奴隷扱いされているにもかかわらず、人類を救うために学び、人類より優れた存在であろうとします。彼らは、私たち人間が忘れてしまいがちな、相手の身になって考えることの尊さを、教えてくれるのです。『PLUTO』は聖書レベルの強力な物語です。非常に政治的で、父子関係に焦点が当てられ、人間のロボットに対するアパルトヘイトを描いてもいる。あまりにも濃厚な内容を持つこの物語を、これまで私が培ってきたダンス、演劇、映画、そして日本での経験を総動員することで、舞台化できると確信しています」シディ・ラルビ・シェルカウイは、こうコメント。
 
「フランスに持っていきたい」(1月9日) http://animeanime.jp/article/2015/01/09/21517.html
これはフランスだけなくニューヨーク、いえ世界中に持っていってほしい。みんな待っていると思う。
 
 未來くん、7月に愛媛県で。
 『レミング』再演のためのオーディション。