ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

今日の朝日夕刊  

[ 今年から月1になった朝日夕刊、蜷川さんの「演出家の独り言」
『きのう、朝日の夕刊に演劇評論家扇田昭彦氏の「ハムレット」の最低の劇評が出た。』あら、この原稿出来立てなのね・・。
 最後の稽古としたのに扇田さんに「79歳の蜷川が見せる、まだ進行形という感じの「ハムレット」である。」って書かれちゃったから?
『芝居の稽古がはじまると、突然僕の羞恥心は消え、どこかへ行ってしまいます。やっぱりいいよな芝居の稽古はという思いに、ぼくはしあわせになります。』『 病後の第1作目は、シェークスピアの「ハムレット」です。「ハムレット」は凄い。ヨーロッパの知性の固まりのような演劇です。これを読みとき、演劇にすることは苦痛のようなものです。苦しい喜びといったらよいのでしょうか。こうしてぼくの苦闘はいくつになっても続きます。ヨーロッパの知性と闘いながら、勉強が足りなかったなと、わが若き日の怠惰を悔しく思います。』『ただ今度のフォーティンブラス王子の形象は、世界中に例のない新しいものができたと思っています。また例のうぬぼれか、と思われるかもしれませんが、ほんとうです。誰も作ったことのないフォーティンブラス像です。それにしても俳優がいいと、演出なんて楽なものです。』
内田くん、もってくねーー。http://digital.asahi.com/articles/photo/AS20150130002134.html
 沢木耕太郎「銀の街から」は「おみおくりの作法」。すごく観たい映画です。
『孤独な死を迎えた人の最後を孤独に生きる人が取り仕切る。』『だが、監督のウベルト・パゾリーニは、そのジョン・メイの孤独な生活を、必ずしも哀しいものとしては描いていない。』『ひとりの男が、自分の引き受けた仕事を、自分が納得できる方法で行っているだけなのだ。私たちも、そう理解できてくるに従って、彼の生き方の川の流れのような自然な美しさに心が動かされるようになってくる。』
『ストーリーに派手なところはなく、主演のエディ・マーサンにもまったく派手なところはない。』『しかし、見終わって、ひとつの小さな奇跡を見たという不思議な余韻に包まれる。』『残念なのは「おみおくりの作法」という邦題である。原題の「スティル・ライフ」をどのようにタイトル化したらいいのか迷った末のことだろうということは理解できるが、この邦題によって「おくりびと」に類したものではないかと思わせてしまうことを恐れる。この「おみおくりの作法」は、最近見た映画の中でも、際立ってすぐれた作品だったような気がするからだ。間違いなく、九十分という短い時間の中に、静謐だが豊饒な世界が詰まっていた。』
タイトルって大事だと思う。映画館に行かないとなかなか予告観られないから、タイトルで決めるひと多いと思う。原題『Still Life』。「ジョン・メイの仕事」。監督は『フル・モンティ』のプロデューサーとして知られるウベルト・パゾリーニhttp://www.bitters.co.jp/omiokuri/index.html