ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

シス・カンパニー『RED レッド』★★★★ 

「新国立で「レッド」観て(今回の小栗旬くん、よかったなーーー)、早く終わったので新宿で買物して帰宅して、土日にやればいいのに、断捨離も兼ねてバサーに出す洋服をまとめていたらこんな時間。」
 池の前の柱に旗もなく、あんなに飾り気のない簡素な新国立小劇場はめずらしいかも・・。くまは新国立主催のときだけだろうけれど、楽しみにしているチラシ&フライヤーもほぼなかったわ。階段のところにバグダッド動物園のポスターがあるくらい。ちょっぴり寂しい。
 D6列。後ろから2列目でしたが、小劇場で傾斜があるのでよく見えました。
 
STORY『1958年のある日。20世紀を代表する表現主義派の画家として、名声を手中にしていたマーク・ロスコ田中哲司)のアトリエに、1人の画家志望の青年が訪ねてくる。ニューヨークの有名レストランに巨大な壁画を描くという大きな仕事のオファーを受けたロスコが雇った助手のケン(小栗旬)であった。まずロスコがケンに要求したのは、毎日朝から晩まで、キャンバスを張ったり、絵の具を混ぜたり、絵筆を洗ったり、画架を立てたり、下地の色を塗ったり、と実際に「絵を描くこと」とは無縁な「作業」ばかり。しかし、その作業を通じ、ロスコの妥協知らずの創作美学を容赦なく浴びせられ、追いつめられていくケンと、己の芸術的視点に迷い、社会の評価への怒りや疑問にいきり立つことで、創作エネルギーをかき立てていくロスコは、時に反発し、対立しながらも、いつの間にか共に絶妙のタイミングで「作業」を重ね合わせていく・・・。苦悩と葛藤の果てに、2人は理想の<赤>を追い求められるのだろうか?!最後に2人が導かれていくのは、崇高な芸術的な高みなのか?はたまた、理想に裏切られた絶望の淵なのか?』http://www.siscompany.com/red/
作:ジョン・ローガン 翻訳・演出:小川絵梨子 美術:松井るみ 照明:服部 基 音響:加藤 温
出演:田中哲司マーク・ロスコ) 小栗 旬(ケン)←ケンと呼ばれるセリフはいっさいなかった。
 
小川絵梨子さん演出作品は大好きで複数回観たくなるものが多いのですが、2人芝居はいままであんまり・・だったので、今回はどうかな〜と思いつつ、行ってきました。
2010年ローレンズ・オィヴィエ賞でケン役のエディ・レッドメイン助演男優賞をもらったんですよねぇ。とニー賞もいくつか。
 
小栗旬くん、絵の仕事がていねい。大きなキャンバスにロスコとケンが赤い下地を塗る場面。小栗くんがむらなくきれいに筆を動かしていったのですよ。その後も場面転換後すぐにロスコのアトリエでのいろんな作業(キャンバスを張ったり、絵の具を混ぜたり、絵筆を洗ったり)をきれいにこなしていく姿に見とれてしまったわ。ケンは掃除もすぐする几帳面な若者でした。
2003年の「ハムレット」から蜷川さん演出の舞台は全部観ていますが(劇団☆新感線とか観ていない)小栗くんがいいと思ったのは「あかいくらやみ 〜天狗党幻譚〜」からで、今回弟子を演じる小栗くんも私はいいな〜好きだな〜。クライマックスに物足りなさもあるけれど〜。と思いました。あれ?クライマックスはなかったのか?
席が真ん中より前だったら、違う感想になっていたかも?苦悩と葛藤とか感じなかった。シアタートラムとかシアターイーストとかで観たかったな〜。あと、ふたりの息が最初から合っているから?あまりスリリングじゃなかったな〜。それ以前にマーク・ロスコという画家が、ピカソとか劇中のセリフに出て来る画家たちくらい身近だったら(美術の時間に習うくらい)また違った感想だったたかもね。←勉強不足だっただけかも?
 
田中哲司さんは、長塚さんの「浮標」のときの画家のほうが男として凄かったし、好き。絵を描く場面が2人で下塗りするところしかないので、ロスコの絵にたいする情熱を感じなかったのかな〜。好きとか、そんな感想でごめんなさい。

いえ、おもしろかったですよ。多分、小川さんへの期待値がすごく高いんですね。いま、ロスコの「(絵をさして)何が見える?」という声が残っています。
 

マーク・ロスコの〈シーグラム壁画〉はDIC川村記念美術館が所蔵 http://kawamura-museum.dic.co.jp/collection/mark_rothko.html
 
「2007年【ニューヨークAFP】競売大手サザビーズ(Sotheby’s)で行われたオークションで15日、米抽象画家マーク・ロスコ(Mark Rothko)による作品が現代アートにおけるオークションとしては史上最高額の7280万ドル(約87億円)の値をつけて落札した。」 http://www.afpbb.com/articles/-/2225571?pid=1594506
 
 さいとうさまご出演『女学生とムッシュ・アンリ』観に行きたいでーす。