ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『スポケーンの左手/A BEHANDING IN SPOKANE』2回目★★★★★ 

 シアタートラムへ。〈←Iの看板新しくなった?
[ 今日はXC列センターブロック。
14日の初日(http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20151114/1447512609)ぶり。
←上演時間、初日より5分短くなって1時間35分になっていました。
 
ライブ感が楽しい舞台。段取りというか下地と軸がしっかりあり、4人が同じ方向を向いて物語の終わり(*マーヴィンは終わらない。シリーズ化できるね!)に向かってくれるので、あっという間に終わってしまいました。時空は飛ばず、過去は口頭で語られる。
もう1週間経つので小道具のこと書いちゃうけれど、トビーとマリリンがそれぞれ手錠に繋がれちゃうのです。初日はドビーの手錠が取れちゃって、今日はトビーが自分で腕にはめる手錠が最初から閉じていたの。どうするのかな〜と思っていたら、困惑顔のトビーはそれを見せ、カーマイケルさんから普通に鍵を受け取り、さらっと進んでいきました。マリリンがスーツケースと格闘するのだって毎回同じ角度になるわけじゃないし、左手だってあっちこっちに飛んでいくよねーー。それって、とっても普通のことよね。
 
そのあっという間の時間に、さびれたホテルで働くマーヴィンの孤独、カーマイケルの37年の孤独、カーマイケルのお母さんと風船と彼の部屋(電話の向こうにちゃんとお母さんいるのよ)、トビーの家のガレージの冷蔵庫のことなど、あれこれ頭の中を想像が駆け巡り、すごく楽しかった。そして、彼らの生きてきた過去に想いを馳せると、とたんにキューンと胸が痛んで悲しい気持ちになったりも・・。そんな空虚感はライブ感の裏側にあるのかしら。
 
マーヴィンとカーマイケルの孤独。几帳面でクローゼットの扉も窓の扉もキチッと閉じるタイプのカーマイケルさんが、スポケーンの郊外で持ち去られた左手を探すのは、傷つけられたプライドを取り戻すためというより37年間の喪失感、孤独を埋めるためのようにも見える。心を埋めてくれなかった左手たち。けれど、とりあえず旅は終わった。マーヴィンは・・(*)マーヴィンの孤独は終わらない。彼は目的もなく乾いたまま生きているけれど、パンツ一枚でお客さまが残した本とか読んでいるのか(←想像)難しい四文字熟語を知っていたり。でも本で読むだけでそれを会話する友だちも兄弟もいなかったんだろうなぁ。一時だけ彼の孤独を埋めてくれたカーマイケルさん、彼が孤独を埋めてもらいたかったマリリン。ラスト、マリリンに捨て台詞を残されたマーヴィンの瞳が哀しくて(トビーとマリリンはマーヴィンによる連帯感で愛が深まったかも)泣きそうになってしまいました。
七三マーヴィンは、おズボンの中をさわる癖があるようです。寂しがり屋さんだから?男の人は落ち着くの?カーマイケルさんとトビーがお母さんのことを語るけれどマーヴィンは?あの行為はママ恋しいのかしら?マーヴィンのことをぎゅっと抱きしめたくなりました。 
ラストが粋。

 (書いていて、文章がまとまらなくなっちゃった)

さぁて最後に言っておこう、成河くん、大好きだよーーー。多くの人が成河くんを絶賛してくれて、好きになってくれて、私も嬉しいよぉーーーー。人気ものになっても今より忙しくなっても変わらないでいてねーーー。(初めてお話した時から全く変わらない成河くん。これからも変わらないと思っているけれど、ソフトは変わらなくてもハード面が随分変わってきている。これからもっと有名になり、そのハード面が変わっていくんだろうな〜)
成河くんにキャサリン・ハンターの『カフカの猿・成河くん版』が観たいなって言ってきたけれど、しゅうさんと成河くんで、ポール・ニューマンロバート・レッドフォードの『スティング』のようなのも観たいな〜。
 
帰りに友だちと会ったら、私の前の列の1つ隣りにいたらしい。劇場内でわからなかったわけね。
あ。今年のウィトゲンシュタインくんもいらしてたわ〜。