ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

「蜷川さんのこと」 

さい芸:追悼 蜷川幸雄 彩の国シェイクスピア・シリーズ舞台写真展 を本日より6月12日まで開催。http://saf.or.jp/arthall/information/detail/443

「蜷川さんのこと」今村麻子さん http://spice.eplus.jp/articles/57231
「お通夜、告別式には合わせて三千人以上が集まったと聞く。雲がない青空が広がる風の強い日だった。高い空を見上げていると紙飛行機を飛ばす『冬物語』を思い出した。ダイナミックなのに繊細な演出だった。風が強く木々がわさわさしていたのだが、竹林が揺れながら現れてくる『ムサシ』のオープニングや風のシーンにこだわっていた『わたしを離さないで』の蜷川さんも彷彿とさせた。「きれい過ぎるから猥雑さを込めよう。ゴミも飛ばそう!」と黒いビニール袋を扇風機でどんどん飛ばして「やり過ぎか(笑)」と実験する蜷川さんのことを思い出す。これまでの蜷川舞台で使った音楽がかかっていたのだが、SigurRosの"Untitled"が流れたら『海辺のカフカ』のオープニングを思い、Radioheadの"creep"が流れたら松本潤さん主演『あゝ、荒野』の一場面が脳裏に蘇り、Liberaの"Sanctus"が流れたらこれまでのシェイクスピアの歴史劇が走馬灯のように駆け巡る。亡くなってしまったことが受け入れがたく、これから新作が観られないと思うと悲しいが、日常に彩りを加えてくれた蜷川さんの舞台はそうやって心の中でどれほど生き続けているか。蜷川さんがくれた世界一美しい舞台の記憶は一瞬にして体温を上げてくれる。これからも日々の生活の中で、蜷川さんのことを思いながら、生きていくと思う。」