ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

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 『8月の家族たち』劇評(山本健一さん)
「米国の古い家で起きる家族の再会と崩壊の物語。心の描写は微細だログイン前の続きが、視線は極大にも届く。父(村井国夫)の葬儀後の会食で、食卓が静かに、天体の運行のように回り、家庭を小宇宙のように見はるかす。」「戯曲はT・S・エリオットの詩を要所に配し、禁断の愛や米国の古い習俗もからませる神話的な作りだが、演出のアクセントは、残酷に容赦なく人間を暴き、攻撃するブラックな喜劇。登場する5組のカップルは全部壊れているから、その攻防は見ものだ。」「母(麻実れい)と長女(秋山菜津子)のバトルはすさまじい。麻実は辛辣(しんらつ)に猛々(たけだけ)しく演じるかと思うと、病んだ心を壊れた人形が踊るようなダンスで見せ、家族に去られた後に使用人(羽鳥名美子)にすがる姿に陰影が濃い。秋山も夫(生瀬勝久)に裏切られた怒りと孤独のタッチが冷たく、厳しい。愛への渇きも抑えて見せる。次女(常盤貴子)と三女(音月桂)も心の痛みを繊細に出す。音月に生活感がもう少し欲しい。」「母の妹役の犬山イヌコは、高音の素っ頓狂なせりふ回しから、シリアスな人間像へと転調させて喜劇味を出す。その夫役の木場勝己は人の尊厳を、三女の婚約者役の橋本さとしはチャラ男ぶりを見せて巧い。性の抑圧、断末魔の母性の表現にケラ喜劇はよく似あう。家屋の骨組みを一瞬、浮き上がらせる照明(関口裕二)が、虚ろな家族を透視する。」