ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『娼年』の劇評 

「延々とセックスを見せる」という表現手法 三浦大輔脚本・演出&松坂桃李主演 舞台『娼年』観劇レポート」(取材・文 / 永堀アツオさん)http://entertainmentstation.jp/38611/
「公演前のインタビューで「延々とセックスを見せる、肉体を通したコミュニケーション」という話を聞いてはいたのだが、とても疑似とは思えない、想像以上の生々しさがあった。役者陣は布団等で体を隠すことなく、真っ向からセックスという行為を全裸で見せつけた。吐息やキスの音、喘ぎ声も出しながらの演技には相当の覚悟が必要だったはずだ。」「おそらく、領と同じように観客も最初は戸惑っていただろう。果たして他人のセックス――簡単な挨拶を交わし、キスをし、洋服を脱がし、激しい愛撫をし、大声で感情を吐露するすべての過程をまじまじと見ていいのかという困惑があったと思う。何かしらの反応を起こしたいのだが、黙って見ているしかないという鬱屈もあっただろう。」
  まさにこれ!
  私の短い感想 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20160830/1472571541
 
今日の朝日新聞夕刊に劇評(山本健一さん)
「大学生の領は、組織を経営する静香(高岡早紀)にスカウトされる。マザコン気味で知性ある彼は、年上の女性に気に入られ、売れっ子になる。松坂は、時間を追って成長する姿を見せる。さりげなく抑えた演技と、セックスする時の激しい演技との変わり身がいい。高岡も憂愁が濃く、魅力的だ。心を打つのは、レクイエムをバックに領と、死を覚悟した静香が最後のセックスをする紗越し場面、性と生と聖が混然と一体になる。静香の背後には女たちの群衆がわき上がる。この時静香は、生きる実感を確かめようとする女たちの原型になる。」
「静香と領の母を重ねる母性への憧れは、常套的な印象だ。」

↑ わたしは・・あのクライマックス場面で『海辺のカフカ』を思い出したんだった。カーテンのベールをつかった演出も蜷川さん演出の僕(カフカくん)と佐伯さんとの場面のようだった。
 
「猪塚健太が明るい虚無感を見せる。」