ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

シーエイティプロデュース『幽霊』★★★★  


 紀伊國屋ホールへ。
 
イプセンの『幽霊』観劇。ザ・会話劇でした。二幕で事件が起きて少し盛り上がる。未亡人ヘレーネ・アルヴィング夫人の告白で、冒頭のエングストランの娘レギーナへの態度も納得。
ヘレーネ朝海ひかるさんとオスヴァル安西慎太郎くんの関係が、まさにギリシャ悲劇のようでした(エディプスコンプレックス)。オスヴァルが女中(としてお屋敷に置いていた)レギーナをパリに誘ったのも母への当てつけなのか。それが父親と同じことをしていたなんて。あの病気も遺伝するのか・・。
 
島次郎さんの美術も面白かった。(厚手のビニールのような素材で作られていた)壁の向こう側での会話が全て音響により声が変わる、それが余計に室内を閉塞的に見せていた。
コムちゃんのドレスがとても素敵でした。着こなせるのもコムちゃんだからだわ。コムちゃん、素晴らしかった〜。
慎太郎ちゃんも繊細な演技が素晴らしい。スカーフで口が覆われていても、ささやく声がちゃんと届いてくる。どうにもならない思いが痛いほど伝わってきて、客席の私もアルヴィング夫人になってしまった(笑)
 
『幽霊』観てて、安西慎太郎ちゃんに皆既食※のアルチュール・ランボーやってもらいたいなぁって思っていたら、ラストで、パリ帰りのオスヴァルが「母さん、太陽が欲しいよう、母さん、太陽が〜」と息絶え絶えに繰り返す言葉に、ほら、ランボーでしょう〜〜と一人納得したり。(※太陽と月に背いて)←こじつけですが。
横田美紀ちゃんもよかあった〜。鈴木杏ちゃんに似てた。
 
作:ヘンリック・イプセン 訳:原千代海(岩波文庫) 演出:鵜山仁 美術:島次郎 照明:原田保
出演:朝海ひかる(ヘレーネ・アルヴィング) 安西慎太郎(オスヴァル・アルヴィング/画家) 吉原光夫(エングストラン) 横田美紀(レギーナ・エングストラン) 小山力也(牧師マンデルス)

あらすじ『ノルウェー西部、大きなフィヨルドに臨むアルヴィング夫人の屋敷では、翌日に控える孤児院の開院式の準備のため、マンデルス牧師が立ち寄っていた。愛する一人息子のオスヴァルもパリ生活から数年振りに帰省し、夫人はたいそう上機嫌である。しかしそんな中で、夫人がおそれていた〈幽霊〉が屋敷に再び現れる。屋敷を出入りする指物師のエングストランや、夫人の小間使いのレギーネの屋敷との関係が徐々に明るみになっていく。夫人が長年ひた隠しにしてきた因襲の幽霊とは――?ギリシャ悲劇に比されるべきイプセンの傑作を、数々の話題作を手掛ける鵜山仁を演出に迎え、描き出す!』
 


 
 終わってから眼科へ。