ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『鱈々(だらだら)/プゴテガリ』★★★☆ 

今日は、たっちゃんファン(デビュー当時から数年ファンだった私たち(笑)今は、親戚の子みたいな思いでいる)8人集結。仲良しだった仲間があと1人いるんだけれど、今回は参加できず残念でした。
 8人でランチして(天王洲アイルのお店がたくさん閉店していてびっくり。これから変わっていくね)から銀河劇場へ。
 
 入江監督から。
 1時間55分。J 列。
作:李康白(イ・ガンペク) 演出:栗山民也 美術:松井るみ 照明:服部 基 音響:山本浩一 衣裳:西原梨恵
出演:藤原竜也 山本裕典 中村ゆり 木場勝己
あらすじ「二人の男は長い間、倉庫で働き、倉庫の中で共に暮らしてきた。ジャーン(藤原竜也)とキーム(山本裕典)。彼らの仕事は箱を指示通りに管理するだけの単調な毎日。箱の中身は知らない。ジャーンは、与えられた仕事を完全にこなすことが、自分が価値ある存在だと確認できる唯一の方法と信じ、ひたすら仕事に励む。一方キームは単調な生活に嫌気がさし、適当に働き、夜は外で酒を飲み女と遊ぶ。ジャーンはキームを家族のように想って世話を焼くがキームはそれが気に入らない。そんなある日、キームの遊び相手、ミス・ダーリン(中村ゆり)、さらにトラック運転手である彼女の父(木場勝己)が倉庫に現れ、二人の日常に変化が訪れる。二人は、倉庫での暮らしを、このまま続けることができるのか。」
 
別れの朝。キームに「誕生日にあげようと思ってしまっておいたんだ」と赤いセーターを渡したジャーン。それと缶ごと干し鱈のアタマも渡す。キームは受け取った缶の中からアタマを一つ取り出して「お前にやれるものがこれしかない。いつもそばに置いて、俺のことを思い出してくれ」とキーム。
ひどくない? 悲しいよ。 思い出と生きていけと? ひとりぼっちの暗い倉庫で?
しかたないね。相手は普通だものね。
 
大きなクライマックスがないので、淡々と進み・・どんでん返しもなく、切ないラストでした。干し鱈のアタマじゃなく、君に残って欲しいんだ。虚しさだけが残して去った君。それでも明日からもまた箱を運ぶ僕。といった感じの、アンハッピーエンド。あの倉庫で一人は寂しすぎる。
 
本作の原題が 『プゴテガリ』。みんなで「干し鱈のアタマ=プゴテガリ」のことを話す。裏にある意味はなんだろうね?って。同性愛者だということも伝わりにくいよねって。私も最後のジャーンとキームの別れのシーンで気づいたけれど、そう思わなかったという友だちもいたから。そう思って思い返すと、世話焼きぶり(ママみたいなので継母だと言われてういる)や彼に触れる素振りから、そうだったなって思うけれどね。
作者が伝えたいプゴテガリの意味を理解して楽しむには無理があったかも。松井るみさんの美術は素晴らしいけれど、もう少し小さな箱(シアタートラムとか日暮里d-倉庫)が似合うお芝居だと思いました。
 
プゴテガリについて、友だちが韓国の舞台について説明があったHPを調べてくれたら、「汁に浮かんでいる干し明太頭が虚しい人生を意味する」で、
「幸せに満足にくらしているようでも、人は結局「箱」の中に暮らしていて、そこから脱出することはできない。
箱からでていった先も結局他の箱にすぎない。」ということらしい。
 終わってからお茶。今日はみんなに会えて嬉しかった〜。「良いお年を」の友だちもいるけれど、何人かとはまたすぐ会うね。大切な友たち!
 
 昨日の蜷川さんのイベントの話も聞けてよかった。映像に合わせてのアフレコ?朗読、内田くんや隼太くんだったのね。横ちんさんも朗読したとか。良い会だったのでしょうね。お土産ありがとう〜。

 ルヴァン杯の再放送見ています。山口さんと、啓太が解説中。試合を見ながら、関根の破れたソックスから見えた血だらけの爪を思い出している。阿部ちゃんは骨折したままフル出場だし。
なんかもう!ぎゅーっとしたいね。