ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

【おかえり、亮ちゃん】田島亮くん(・中嶋将人)と浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き!! 成河くん、亀田佳明さま、イキウメと浜田信也くん、宮沢氷魚ちゃん、大好きです。 演出家・藤田俊太郎くんを応援しています。小林賢太郎さん・片桐仁さんが大好き。ラーメンズは永遠に好き。BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、B'z、EddieRedmayne、大橋トリオ、kitori、宮本浩次さん。みんな大好き。なにより空が好き。 都々逸やっています。

劇団チョコレートケーキ 第27回公演『治天ノ君』★★★★★ 

 シアタートラムへ。
 
初演の駅前劇場から3年。神奈川・北海道・兵庫・愛知・京都・ロシア3都市のツアーを終え、凱旋です。厳かな劇がトラムの空気にぴったりでした。
 席に着いて(B列。最前列でした)一筋の赤い絨毯と天皇玉座を観た瞬間に、前回観た景色が一気に戻ってきて、真っ暗な中浮かび上がった貞明皇后節子さまに支えられ歩いてくる大正天皇嘉仁さまの姿にもう涙。
 
「8/31祝日にならなかった大正天皇の誕生日。劇団チョコレートケーキ『治天ノ君』開演前に寄ったお店で友人とバッタリ。私が日記で勧めていたからトラムで観て、本当に素晴らしくてお友達に勧めて、その方は当日券並んで観たと。二人から観て良かったと熱くお礼を言われました。ぜひ観てほしいです!」
と帰りにTweet
そうなの。友人はここを読んで劇団チョコレートケーキに興味を持ってくれて(他のもここに書く感想を参考にしてくれているというのが嬉しい)何本か見てくれているのです。なので、今回の『治天ノ君』を楽しみにしてくれていたって。いい作品を紹介できてよかった。
チケットは完売ですが、当日キャンセル待ちはあるようです。今日も階段まで立ち見がいっぱいでした。あと土日計3公演。
 
生まれてくる時代が早すぎたと大正天皇である父・嘉仁(よしひと)を理解していたと同時に明治天皇にのように君臨したかった皇太子(のちの昭和天皇)。明治の時代に皇室に生まれてしまったこと、昭和に生まれていれば・・。今なら・・。二組の父と子の話としても素晴らしい骨太の作品でした。
 
第23回公演『治天ノ君』★★★★★ http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20131222/1387727074
初演の感想。やや興奮気味です。
 
公式サイト http://www.geki-choco.com/next_stage/
「激動の明治・昭和に挟まれた『大正時代』。そこに君臨していた男の記憶は現代からは既に遠い。暗君であったと語られる悲劇の帝王、大正天皇嘉仁。しかし、その僅かな足跡は、人間らしい苦悩と喜びの交じり合った生涯が確かにそこにあったことを物語る。明治天皇の唯一の皇子でありながら、家族的な愛情に恵まれなかった少年時代。父との軋轢を乗り越え、自我を確立した皇太子時代。そして帝王としてあまりに寂しいその引退とその死。今や語られることのない、忘れられた天皇のその人生、その愛とは?」
 
脚本:古川健 演出:日澤雄介 舞台美術:鎌田朋子 照明:朝日一真(A’s light) 音響:佐久間 修一
キャスト:西尾友樹 浅井伸治 岡本篤(以上、劇団チョコレートケーキ) 青木シシャモ(タテヨコ企画)
菊池豪(Peachboys) 佐瀬弘幸(SASENCOMMUN) 谷仲恵輔(JACROW) 吉田テツタ 松本紀保
http://www.geki-choco.com/next_stage/caststaff/

  
★NIKKEI STYLEに『治天ノ君』劇評。ぜひ読んでほしい〜。
天皇と国民のあり方考えるドラマ」(編集委員 内田洋一さん)http://style.nikkei.com/article/DGXMZO08905170Y6A021C1000000
「細部には異論もあろう。大正天皇から摂政就任の許諾を得る場面では、昭和天皇のおそるべき行動が演劇的に提示されるが、違和感を覚える観客もいそうだ。大正天皇の妻、貞明皇后節子(さだこ)を語り部としつつ、原敬牧野伸顕大隈重信ら限られた人物のセリフだけで時代の動きを構成する手法にはおのずと限界があり、評論的な解釈がそのままセリフになっている気味もある。にもかかわらず、2時間半弱を一気に見せる舞台の力はただごとではない。国の形をめぐるセリフの応酬が息もつかせない。看過できない問題作であるゆえんだ。」
「演出は古川とコンビを組む劇団主宰の日澤雄介。この劇団としては大きな空間を処理するのに苦労するが、虚空は深い。感情のない神としての明治天皇、いかにも現代風で自由なものいいをする大正天皇を対比させ、原、大隈、牧野らの個性を誇張することで劇の説得力を引き出すことに成功している。節子を演じる松本紀保は初演でも評判だった。語尾にアクセントをつけるのが時に行きすぎる感もあるが、立ち姿の美しさ、臣をひざまずかせる気品が舞台を終始支えている。明治天皇の谷仲恵輔が達者、大隈の佐瀬弘幸も注目すべき役者だ。大正天皇に西尾友樹、牧野に吉田テツタ。題名の治天とは天下を治める、の意。」
 
劇団チョコレートケーキ 古川健さんと西尾友樹さんのインタビュー(私もはじめて読む) http://www.aihall.com/choco-cake_interview/
西尾:「大正天皇を演じるんだという気負いはありません。どちらかというと、泣いて、笑って、怒って、身体を悪くしても天皇という位にしがみつこうとする、ひとりの人間を舞台上に引きずり出すんだという思いのほうが強いです。それは明治天皇昭和天皇を演じる二人も同じです。もともと僕たちの劇団は、イメージで役を演じないということをすごく大事にしていて、目の前にいる人間と会話をし、シーンを重ねて、事件を重ねて、それが歴史に繋がっていくという創り方をしています。だから、皇室の話をするぞとか、タブーに切り込むぞというのではなく、丁寧に丁寧に人間のドラマにしていきたいです。ただ、お辞儀の仕方や手の組み方などの所作にはこだわっています。」
「先日、平成天皇生前退位のニュースがありましたが、この物語でも天皇を「やめる」「やめない」「やめろ」「やめるな」みたいな話が繰り広げられています。天皇って、文化や平和の象徴であって、かつ国の威信の象徴でもありますよね。だから「やめます」といって簡単にやめられるものでもない。物語の後半、嘉仁が髄膜炎という重い病気を患い、肢体不自由になって言語も危うくなり、記憶も飛び飛びになっていきます。それでも天皇という位にこだわる姿を演じてみて、きっと苦しんでいらっしゃったのだろうなと思います。」
西尾:「貞明皇后節子について書かれた本に、大正天皇の記述があるんです。例えば結婚式のときのエピソードで、緊張している節子のところに嘉仁が現れて、「すごく退屈だね、これあと何日続くんだろう」と話しかけてきて、それで節子さんの気持ちがすごく楽になったとか。紀保さんと、「こういう関係性、面白いですね」という話をしました。身体の悪い天皇と寄り添っている妻というより、そういう小さなエピソードを拾って拾ってつなぎ合わせて膨らませて、皇族というのではなく、どこにでもいる夫婦の姿をつくれたらと思っています。」  
 
今日は原首相の95回目の命日だったそうです。青木シシャモさんのTweetより。https://twitter.com/shisyamo1977/status/794525221357109249
https://twitter.com/shisyamo1977/status/794525793170751488

10月4日の記事「演劇だからできる“タブー”に挑戦したかった」劇団チョコレートケーキ『治天ノ君』インタビュー http://spice.eplus.jp/articles/78525
 
2015年10月に逝去された演劇評論家の村井健さんのお名前がありました。村井ケンさんの劇評ブログをいつも読んでいて、好きな演劇似ている〜と思ったものでした。