プレイハウスへ。
３時間あるので腹ごしらえ。
「プレイハウスにて熊林さん演出の『かもめ』観劇。なんとＤ列＝最前列でかぶりつき（笑）斬新な演出だけれど、とっつきやすく（違う？）すごくおもしろかった！ドレープたっぷりの布を使った美術が素敵。衣裳も素敵。一幕で登場人物たちがドタバタしているのは驚いたけれど、けっこう好き。」
大好きな二村さんの美術！！原稿用紙をかもめに見立てた演出もトレープレフ（コースチャ）に合う。じゃれ合うニーナとコースチャのかもめの鳴き真似も可愛かった。海辺だということがわかるのは、始まってすぐのかもめの鳴き声だけ。あ、トリゴーリンのセリフにもあったわ。
「→『かもめ』一幕二幕のひかりニーナが可愛くて可愛くて（衣裳も全部素敵）、トリゴーリンが素敵で（田中圭くんってこんなに素敵だったの？）二人の視線が熱いほど、坂口コースチャが切ない。そのコースチャを見つめるマーシャ朋子さんの視線がせつない。登場人物たちの片想いっぷりがわかりやすい目線を→」
中嶋朋子ちゃんのマーシャの全部が私に刺さり、いちばん心に沁みるのは私自身の年齢と重なる演技だからだと思う。マーシャの目線が切なくて切なくて、コースチャに好かれているのは恋愛感情ではないとわかるから。好きだから幸せになってもらいたいから諦める。ニーナの若さがあれば・・
「『かもめ』→2階席から繊細な表情見えたかな？置いていかれなかったかな？とも思う。私は少し後ろの席で額縁の中を観たかった。
初舞台の坂口くん二幕のコースチャにゾクゾクした！田中圭くんと坂口くんの煙草を吸う顔の色っぽいこと😍 カードゲームにも参加できない大知メドヴェジェンコも切ない。」
と帰りにtweet。伊藤佐智子さんの衣裳もいつも好きです！！一番いじらしく切ないのは中嶋朋子さんのマーシャ。
トレープレフでなくコースチャ、トレープレフでなくボリス、アルカージナでなくイリーナ、メドヴェージェンコでなくセミョーンと（身内だから）呼び合うのだけれど、感想tweetはそれが混ざっちゃってます。
「わからない」という感想が多いので、なるべく先入観を記憶から外して観劇したのは良かったかも。SIS company始め、今まで観た「かもめ」を面白いと思ったことなかったから・・・。中でもトリゴーリンの設定が今まで観た中で一番腑に落ちた！彼ならニーナが夢中になるのも無理はないわ。
それにアドリブなのか登場人物たちが「今」をセリフに入れてあるので（トットちゃんとか）チェーホフが楽しいものになっているんじゃないかなぁ（古典なので、賛否あると思いますが）
チェーホフは大学時代、生活費を得るため複数のペンネームを用いて雑誌にユーモア短編を書いていた。http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20161031/1477928475
作：アントン・チェーホフ 翻訳･上演台本：木内宏昌 演出：熊林弘高
美術：二村周作 照明：笠原俊幸 音響：長野朋美
衣裳：伊藤佐智子 ヘアメイク：鎌田直樹 舞台監督：村田明
宣伝衣裳・美術：伊藤佐智子 宣伝ヘアメイク：鎌田直樹
宣伝写真：KEI OGATA 宣伝美術：鈴木成一デザイン室
出演：満島ひかり（地主の娘で女優志望 ニーナ・ミハイロヴナ・ザレーチナヤ）
田中 圭（流行作家 ボリス・アレクセーエヴィチ・トリゴーリン）
坂口健太郎（作家志望 コンスタンチン・ガヴリーロヴィチ・トレープレフ）
渡辺大知（教師 セミョーン・セミョーノヴィチ・メドヴェージェンコ）
あめくみちこ（シャムラーエフの妻 ポリーナ・アンドレーエヴナ・シャムラーエフ）
山路和弘（医師 エフゲニー・セルゲーエヴィチ・ドールン）
渡辺 哲（ソーリン家（別荘）の支配人 イリヤ・アファナーシエヴィチ・シャムラーエフ）
小林勝也（アルカージナの兄 ピョートル・ニコラーエヴィチ・ソーリン）
中嶋朋子（シャムラーエフの娘 マーシャ）
佐藤オリエ（女優でトレープレフの母 イリーナ・ニコラーエヴナ・アルカージナ）
ホワイエにKEI OGATA氏が撮影した写真が飾られていました。OGATAってB'zファンにはおなじみのPhotographerですか？ と思ったら別の方のようです。
KEI OGATA | N°2 http://no-2.co.jp/?creator=kei-ogata
Photo Ogata http://www.saitoogata.com/ogata/photogallery/ instagram : ogata_photo
パンフレット1200円で、可愛い袋に入ってました（ビニールだけど、嬉しい）
