ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

杜のホール開館15周年記念『かもめ』★★★★  

私は『かもめ』見納めてきました。マームとジプシーで1回だけ行ったことのある「杜のホールはしもと」。ちょうど良いキャパで後ろでもすごく見やすいのだけど、舞台美術の後ろに機材が置きっぱなしで(わざと?)黒い布をかけてある部分もあったけれど、幕の向こうの機材がそのまま見てていたのは、なんとかできなかったのかなぁと少し残念。なので照明や音響も芸劇のような繊細さが出せていなかったのも残念。天井の照明器具も後ろの席だと目に入ってきちゃうのでした。
とはいえ、おもしろかった!
前半の天真爛漫で希望に溢れ眩しいニーナ。トリゴーリンとのモスクワでの生活に破れ、戻ってきても誰にも会いにいけない孤独がひしひしと。それに比べ、やっぱり自分の意思を持たない男だったトリゴーリン・・一幕で色気を振りまいた田中圭くんのトリゴーリンが、最後はニーナ目線で見るので、本当に嫌な男に見える。と、今回の『かもめ』はトリゴーリンを田中圭くんにしたことが私の中でイチバンでした。
熊林さん演出の『かもめ』はとても現代的(というか、片思いとかすれ違いはいつの時代も同じだったことがわかる)コースチャ(トレープレフ)は、自分も何をしたらいいのかわからずもがいている感じ。
一方的な愛(それはもう動物的だったりも)交わらない目線、交わらない会話、交わらない心。とてもとても孤独。熊林さんはチェーホフをすごく私たちに近づけてくれたように思う。
開放感なのか・・今日はちょっぴり自由すぎた感じがしました(プレイハウスに比べて)
 
フォロワーさんへのTweet ⇩
「13列(15列が最後列)だったけれど、遠く感じなかったし、タバコの匂いが届いてきたよ〜。いい広さだよね(後ろの機材が見えるのはわざとかしら?)。いじけたコースチャが靴脱いで行った場所にも笑った〜。」
「コースチャが出て行くドアを何度か間違えるというボケをしてくれたり、トリゴーリンがあそこまで脱いだり(笑)色気増してたわ。」
「広さはいいのに、もったいないところも多かったね。あ、横に広いからコースチャがズルズルはって奥に去るのも最後まで見えた(笑)」
「それと!!アルカージナのまさかのPPAPバージョンにびっくり(笑)
「確かに犬コースチャって感じだったね!椅子に座っているアルカージナを後ろから包み込むように抱きしめたトリゴーリンにキュンとしました〜。」
 
東京芸術祭2016 芸劇オータムセレクション『かもめ』1回目★★★★★ http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20161112
東京芸術祭2016 芸劇オータムセレクション『かもめ』2回目★★★★★ http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20161108

(東海地方のフリーペーパーMEG)満島ひかりちゃんインタビュー http://www.meg-net.com/dbook/1611dbook/index.html
ひかりちゃん、明日お誕生日(もう今日!)だそうです。おめでとうございます!

≪CAST≫満島ひかり/ニーナ 田中 圭/トリゴーン 坂口健太郎 /トレープレフ 渡辺大知/メドヴェジェンコ あめくみちこ/ポリーナ 山路和弘/ドールン 渡辺 哲/シャムラーエフ 小林勝也/ソーリン  中嶋朋子/マーシャ 佐藤オリエ/アルカージナ
≪STAFF≫作:アントン・チェーホフ 翻訳・上演台本:木内宏昌 演出:熊林弘高 美術:二村周作 照明:笠原俊幸 音響:長野朋美 衣裳・宣伝衣裳:伊藤佐智子 ヘアメイク:鎌田直樹 舞台監督:村田 明