ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

「時代撃つ再演舞台に力 急がれる世代交代 演劇2016」

NIKKEI STYLEの記事(内田洋一さん)http://style.nikkei.com/article/DGXMZO11068900W6A221C1000000?channel=DF280120166618

「5月に亡くなった演出家、蜷川幸雄が後進に託した思いも、世界の不条理と格闘する演劇的精神だった。芸術監督をつとめた彩の国さいたま芸術劇場の若い俳優集団「さいたまネクストシアター」はその道場でもあったが、藤田俊太郎という演出家の新星が誕生した。東宝ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」で、師ゆずりの演出手法を現在形の身体感覚で生まれ変わらせ、鮮やかな印象を残したのである。1960年代を駆け抜けたフォー・シーズンズの軌跡をたどる、いわゆるジューク・ボックス・ミュージカルで、中川晃教がヒット曲「シェリー」で高音を駆使した歌唱で観客を驚かせた。ブロードウェイ・ミュージカルに、うねるような民衆の心をまとわせたのは藤田演出の力だ。」
「人気劇団のハイバイで私小説的演劇を手がける岩井秀人は、暴力をふるう父親と耐える母親の姿をしらじらとした空間に映し出す「夫婦」を作・演出。赤堀雅秋もダメ人間たちの微妙な心理の波立ちを「同じ夢」で作・演出した。早世した関西の演劇人、大竹野正典をいたむ瀬戸山美咲の「埒(らち)もなく汚れなく」も挙げておこう。」
「新世代で見逃せない活動をしている関西の木ノ下歌舞伎は、木ノ下裕一の入念な古典監修が異彩を放っている。多田淳之介演出の「義経千本桜」は源平の争乱と現代の戦争をつなぐ先鋭的な試みで、現代史を撃つ新しい歌舞伎であり、刺激的な現代演劇であった。」
「亡くなる直前の平幹二朗が現代演劇の到達点を思わせる演技をみせた「クレシダ」、主宰の松本雄吉の遺志を実らせた維新派の最終野外劇「アマハラ」。いずれも高みに達した舞台だった。平城宮跡で上演された「アマハラ」の金色に光る草原の美しさは見た人の記憶に長く残ることだろう。」
 えびめん