01月 お題【響】【鶴】【辞】【鈍】【始】
【新春吟】「ふたりで作った日々思い出は 私の心の中にある」 詠んでみました。母へ。
【新春吟】「お餅いくつかたずねる母の 声で目覚めるお正月」
【響】「リズムに合わせてミシンを踏んだ 母の鼻歌響く午後 ←(佳)
【鶴】「元気になぁれと一言添えて ビタミンカラーの鶴を折る ←【 三才の「天」】いただきました〜(*^o^*)
【鈍】「あなたは知らない鈍感だから 髪を切ったの五日前 ←(佳)
【始】「他愛もない日々始まり終わり 君と言葉を交わしたい ←(佳)
02月 お題【欲】 【静】 【脱】 【正】 【引】
【欲】「指輪のサイズを会話にまぜる ホワイトデーまであと少し」 ←(佳)
【欲】「食べたいお腹がぐーっと鳴った 給料日前の冷蔵庫」 ←(佳)
【正】「私が笑えばあなたも笑う それが正しい愛かもね」 ←(佳)
【引】「明治生まれのリアルな歴女 祖母は我が家の生き字引」 ←(佳)
03月 お題【袖】【明】【居】【良】【飲】
【袖】「卒業証書を両手で抱え 振り袖よそゆき顔の春」 ←(客)
【居】「変えられなくても何かが起こる 春が人待ち顔で居る」 ←(客)
【飲】「作り笑顔で飲んでる酒は 喉を冷たく落ちてゆく」 ←(客)
【飲】「白んでいく空見上げて思う ちょっと一杯だったはず」 ←【三才の「天」】いただきました〜(*^o^*)
04月 お題【若】【贈】【一】【習】【旗】
【贈】「まあるい陽だまりカーネーションに 息子にもらった上機嫌」 ←(秀)
【一】「ショートカットの君眩しくて 春が一緒に降りてきた」 ←(客)
【一】「遠い日河原で拾った石に 思い出ひとつが遠くなる」 ←(佳)
【旗】「お子様ランチの旗欲しがった 君が背丈を超えた春」 ←【三才の「人」】いただきました〜(*^o^*)
06月 お題【恩】【側】【幸】【脇】【雷】
【側】 「パパの腕から彼へとバトン 新しい道進みます」 ←(佳)
【月刊の小冊子に載った作品】
「川面に映った小さな月と 今日の私に手を振ろう」(評:今日との別れを揺らめきの下方に見て傷を癒す。とに角また明日。)
07月 お題【土】【喜】【運】【上】【師】
【土】「風の誘いに寝転ぶふたり 土の匂いも柔らかい」 ←(秀)
09月 お題【玉】【丸】【若】【少】【脈】
【丸】「風もひかりも優しくなって 丸めたしっぽに落ちる秋」 ←(客)
【若】「モノクロ写真の武骨な父と いつの間にやら同じ顔」 ←(客)
【少】「落ち葉はりつく靴底蹴って 少年少女の雨上がる」 ←(客)
【脈】「君が白い歯のぞかせたから 脈があるかと自惚れる」 ←(秀)
【脈】「細く連なる峰々眺め 紅葉おかずに塩むすび」 ←(佳)
10月 お題【山】【探】【菊】【民】【追】
【探】「探しているもの探してくれる 妻がいないと探せない」 ←(佳)
【追】「時に追われて時止められて インターネットの果てのない」 ←(秀)
11月 第7回都々逸 全国大会
【事前投吟の部〈自由吟〉】「季節に添わせた文香を入れて あなたに綴ったラブレター」 ←(佳)
お題【見】【飛】【七】【音】【運】
【見】「刈り取り間近の稲穂が光る 見慣れた景色が深くなる ←(佳)
【見】「隠しきれない笑顔を見せて 恋する乙女の顔になる ←(佳)
【飛】「母はいつでも先周りして 飛んでくる子を受け止める ←(佳)
【七】「帯がきつくて泣きべそかいた それでも食べたい千歳飴 ←(秀)
【塩】「喧嘩した日のひとりのごはん 全部塩っぱい味がする」 ←(客)
【尽】「尽くすタイプじゃないけどわたし 愚痴でもなんでも聞いたげる」 ←(客)
11月 第8回都々逸 全国大会
【事前投吟の部〈自由吟〉】「家族揃って囲んだ鍋に 父の奉行がしゃしゃり出る」 ←(佳)
お題【同】【道】【糸】【痛】【会】
【同じ】「遥かな記憶にたなびいてくる 煙草の煙に父の顔」 ←(佳)
【道】「好きなあの子を呼び止めたくて 背伸びして待つ通学路」 ←(佳)
【会】「思い出せない会話があって 耳を澄ませる老夫婦」 ←(佳)
【会】「無骨な父が覚えたメール 会話の最後が笑ってる」 ←(佳)