ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『【劇場版】 嘆きの王冠 〜ホロウ・クラウンThe Hollow Crown/リチャード三世 Richard III』★★★★★ 

本来なら『ヘンリー六世』を観てから『リチャード三世』を観る方がいいのだけれど、『ヘンリー六世』は3部作なので、同じ日に『リチャード三世』まで観るのは辛いかも、それにせっかく谷さんのトークがあるし、ということで9:50〜の回へ。
先週は『リチャード二世』『ヘンリー四世 Part 1』『ヘンリー四世 Part 2』http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20170617
 今日はリチャード三世なので、カンバーバッチ。投票は今日もベン・ウィショーに。
公式サイト https://www.hollowcrown.jp 
面白かった!!すごく面白かった。ベネちゃんの怪演は必見です。
アフタートークで谷賢一さんと大堀久美子さん*が話していましたが、モノローグが素晴らしく、最初から引き込まれます。(王になってから、シェイクスピアの文体もリチャードのセリフも停滞していく)
ベネちゃんリチャード三世のカメラ目線の独白で進んでいくのですが、その時の顔に愛嬌があるので、腹黒の非情の王なんだけれど、なんだか憎めないのです。声もすごーーく良い。

(*聞き手が、大堀さん!彼女が聞き手だと、本当に安心します。演劇好きなのがわかるから)
10月にシルヴィウ・プルカレーテ演出「リチャード三世」で演出補を担当する谷さん。先日までルーマニアで「シビウ国際演劇祭を佐々木蔵之介と回るという夢のような1週間」に行っていたとのこと。毎日2演目くらい芝居やダンスを見たなかで、プルカレーテ演出の『ファウスト』は谷さんの人生で5本の指に入るくらい素晴らしかったそう。
イギリスで「リチャード三世」は人気のない演目。それは、2人の王子を殺害したからのようです。
あ、アン王女とのシーンで涙したベネ・リチャード三世。叫ぶシーンの少し前に編集のつなぎ目があったことが気になったと谷さん。何かカットされた演技があったのか・・。気づかなかったので、次回チェックしよう。
 
ずいぶん前のだけど朝日新聞「文化の扉 歴史編」に「背にこぶを持ち、容貌は醜悪で、兄を、妻を、おいを殺した怪物としてシェークスピアの戯曲に登場する英国国王リチャード3世。だが、彼の悪事の多くは濡れ衣で容姿端麗な貴公子だった」と。容姿端麗な貴公子だったなら、カンバーバッチで納得。
 
『ヘンリー五世』『ヘンリー六世』を観て、最後にもう1回『リチャード三世』を観ることにします。ああ、最高だなーーホロウ・クラウン。