ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

蜷川幸雄に「出会う」場所 

さいたまゴールド・シアター公演「薄い桃色のかたまり』初日おめでとうございます!
 
「劇作家・演出家の岩松了に聞く」(取材・文/野中広樹さん)https://spice.eplus.jp/articles/146873
「蜷川さんは、割と確実な場所に、そこに立っている人を描いてこられた印象があって、そのふたつを擦りあわせるときに、社会的な題材が楔(くさび)になってくれるんじゃないかなと。そういうふうに、ぼくは蜷川さんと出会うんだろうと思った。」「たとえば、なんでもない中産階級の家庭劇を蜷川さんに書く気はしないし、ぼく自身が蜷川さんが立っている場所へ出かけていく。蜷川さんにしてみれば、ぼくのドラマツルギーみたいなところに歩み寄ってくる。社会的な題材を介することによって、おたがいが出会える場所だと感じることは、ぼくにとってはごく自然なことなんです。だから、福島という題材を介して蜷川さんと出会うみたいな印象を、ぼくは持っています。」
 
「『少女ミウ』のときもそうですけど、ここがどこか定かではない。しかも、解決がつかない。これはほとんど自己の形象ですよ。だから、解決のつかないものであり、問題をいっぱい抱えていて、他人からはこう見られているくらいまでは判断できるけど、自分のなかで「自分」を決めていくことはできないものは何かと言えば、他者ではなく自己である、「自分」であると考えていくと、福島という場所へと向かっていく。それこそ蜷川さんの話で場所と言いましたが、結局、人間の社会というのは、自分だけが抽象で、あとは具体なわけですよね。みんな具体的なのに、自分だけは抽象なんですよ、人っていうのは。つまり、その様子を演劇に置き換えるという考えかたがあるような気がしているんですね。」
 
『ルート99』と『少女ミウ』に出演していた川口覚くんがいないのが寂しい。