ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『民衆の敵』★★★★★ 

 改装工事後初のシアターコクーンへ。
 L列で。
さいたまゴールド・シアターの田村律子さんが出演しているジョナサン・マンビィ演出、イプセンの『民衆の敵』観劇。おもしろかった。原発問題を思わずにいられない、今にも通じる作品。それぞれの正義、権力、安泰を守りたい人の気持ち、群集心理、100年経っても人って変わっていないんだなぁ。
アンサンブルの動きが『るつぼ』っぽいと思ったら同じ黒田育世さんの振付だった(演出もジョナサン・マンビィさん)。
 
例えば律子さんがどちらの意見にも賛成しかねる迷いのある夫人を演じていたように、アンサンブル一人ひとりが違っていた(パンフレットにそれぞれの人柄が書いてあった)

「世界一強い人間は、何があっても一人で立っている人間なんだー。」この後照明が落ちて終わり。
民衆のために立ち上がったはずが…ラストの主人公のせりふの、その後を思う。
かみむら周平さんの音楽や暗転なしの流れるような演出(俳優たちがセットチェンジをする)も好きでした。
 
「正義の男はなぜ「民衆の敵」となったのか?」
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/18_people/
[作]ヘンリック・イプセン [翻訳]広田敦郎 [演出]ジョナサン・マンビィ [美術・衣裳]ポール・ウィルス
[出演]堤真一 / 安蘭けい / 谷原章介 / 大西礼芳 / 赤楚衛二 / 外山誠二 / 大鷹明良 / 木場勝己 / 段田安則 /
内田紳一郎、西原やすあき、本折最強さとし、目次立樹、西山聖了、石綿大夢、四柳智惟、中山侑子、木下智恵、穴田有里、安宅陽子、富山えり子 / 阿岐之将一、香取新一、島田惇平、竹居正武、寺本一樹、中西南央、石川佳代、滝澤多江、田村律子、中根百合香、林田惠子 / 池田優斗★ 大西由馬★ 松本晴琉☆ 溝口元太☆(★・☆…Wキャスト)
 
Story「温泉の発見に盛り上がるノルウェー南部の海岸町。その発見の功労者となった医師トマス・ストックマン(堤真一)は、その水質が工場の廃液によって汚染されている事実を突き止める。汚染の原因である廃液は妻カトリーネ(安蘭けい)の養父モルテン・ヒール(外山誠二)が経営する製革工場からくるものだった。トマスは、廃液が温泉に混ざらないように水道管ルートを引き直すよう、実兄かつ市長であるペテル・ストックマン(段田安則)に提案するが、ペテルは工事にかかる莫大な費用を理由に、汚染を隠ぺいするようトマスに持ち掛ける。一刻も早く世間に事実を知らせるべく邁進していた、新聞の編集者ホヴスタ(谷原章介)と若き記者ビリング(赤楚衛二)、市長を快く思っておらず家主組合を率いる印刷屋アスラクセン(大鷹明良)は、当初トマスを支持していたが、補修費用が市民の税金から賄われると知り、手のひらを返す。兄弟の意見は完全に決裂し、徐々にトマスの孤立は深まっていく。カトリーネは夫を支えつつも周囲との関係を取り持とうと努め、長女ペトラ(大西礼芳)は父の意志を擁護する。そしてトマス家に出入りするホルステル船長(木場勝己)もトマスを親身に援助するのだが……。トマスは市民に真実を伝えるべく民衆集会を開く。しかし、そこで彼は「民衆の敵」であると烙印を押される……。」
 律子さんのお友達と4人で甘いものを食べに。律子さんに母の帽子をもらってもらいました〜。