1回目。
作:テネシー・ウィリアムズ
訳:小田島恒志
演出:高橋正徳
出演:塩田朋子(アマンダ)永宝千晶(ローラ)亀田佳明(トム)池田倫太朗(ジム)
美術も照明も音楽も細やかな音響もウィングフィールド家の質素なセットや衣装、全部好き。
新訳の美しいせりふを言う亀田さんが本当に素敵。
ロビーで20代の男子たちが「亀田さんすげーな」「ほんとすごいなー」って話しているのが聞こえてきて、加わりたかったよ。
アメリカの1930年代の「下層中流階級」の暮らしや登場人物の4人が好きだと感じられたのも今回の文学座の高橋正徳さん演出の『ガラスの動物園』がはじめて。二幕、トムが俯瞰でいる演出もすごく好き。 「テネシー・ウィリアムズの作品はこうだったのね」と思ったわけです(^-^)
劇場(シアターウエスト)の大きさも良いね。
私は娘の経験しかないのでローラに感情移入しちゃうけれど、アマンダを嫌いにはなれない。パートしながら子ども二人育てて、自分のようにならないでほしい思いが強すぎて子どもからしたら鬱陶しいだけだけど、ローラは自分にはない華やかな母に憧れていると思う。
アマンダ自身には過去しかなくて切ない。なのであのドレス姿を笑えない(出てきたときは笑ったけれど)
トムもローラも紳士のお客様ジムも皆優しい。 ユニコーンはローラを表しているけれど、ガラスはトムのほうなんじゃないかと思っている。
トムがローラに映画館での話をして、〜スカーフで手品のふりをしてみせたり、スカーフをローラにあげて膝枕しちゃう場面でドキドキし(目の前だったので)。 だからトムは出ていって良かったんだとも… 追憶で苦しむことになったとしても。
ちゃんに感想を伝えたら帰り際に洋服褒めてくれたの。嬉しかった〜〜。
7月7日千秋楽の亀ちゃんと高橋さん。同じ78年生まれだそうです。
酔っ払ってるトム亀田さんとブラックコーヒーを飲んでアチッてなるトム亀田さんとアマンダに櫛で髪をとかされるトム亀田さんが可愛い😍ガラスの動物園