整理番号がいいのに遅刻しそうだったので、地元駅からタクシーで行ってしまった。近いわ(笑)
千秋楽にやっと観劇。リーディングとは設定も少し違うし一回でも観られて良かった。
パレスチナ人劇作家ガンナーム・ガンナームによるこの戯曲『朝のライラック(ダーイシュ時代の死について)』
あらすじ「舞台は武装組織ダーイシュの支配下にある、中東の架空の町テル・カマフ。この町に住む夫婦、ドゥハー(「朝」の意)とライラクはともに芸術教師をしている。学校は軍事拠点にされ、生徒たちが次々と戦闘に加わり、町が支配の闇に包まれていく中、美しいライラクを手に入れようとする軍司令官と町の長老は、それぞれに非情な選択をドゥハーとライラクに迫る。」
罪のない父が処刑され母と恋人が奴隷(性の)として連れていかれたフムード役の隼太くんの声が誠実すぎて、体の芯まで響いてきて悲しい。彼のように洗脳された青年や子供が多くいるだろう彼の国に思いを馳せずにいられなかった。
大切な人を殺されて自ら人殺しの道を選ぶ若者たち。地獄からまた生まれる地獄。
アフタートークでも話が出たけれど、音楽教師ライラクの楽器を壊される行為に(音楽をやっていない)自分がこんなにも胸が痛んだことに驚いた。
※今回、本物の楽器を使用していた。