新宿ゴールデン街劇場にて、さいたまネクスト・シアター サテライト企画『第7世代実験室』第一回公演観劇。
さい芸(蜷川組)のスタッフの方とか岩松了さんまで観てくださるってネクストにとってありがたいことだなぁと思う。
ネクストの有志が自分たちで企画して公演をすることはとても素晴らしく気持ちだけだけど応援したい。内田健司くんが作・演出するタイプだと思っていなかったもの。
感想は…
実験室なんだから一回整理して、千秋楽まで毎日変えていってもいいと思う。内田くんのやりたいこと思いついたことの詰め込みすぎ感があるからもっと削っていけばいいんじゃないかなぁ〜。ストーリーをもっとわかりやすくして、小道具や音楽も。音楽はかっこいいんだけれど…。
最初と最後のヘリコプター音は蜷川さんへのオマージュっぽいけれど、その説明的なものがセリフにもなく…
出前持ちの黒い手(炭?)がヴァイオリンを弾くマコさん(焼け焦げた楽譜=彼女はもうこの世にいないのか?わかりにくい)に繋がるのか、ピストルとか、銃声とか、←登場人物はヤクザではなく学生だし。
何かの伏線になるのかな?と思うようなこと(チラシのデザインにある色々)が結局最後までスルーされてわからないままだったり。
軸になるストーリーがわからないからバラバラくっつけてしまって収集つかなくなってしまった感じか否めなかった。
みんな大声でどの場面もテンションが同じなのも気になった。
先に観たひとが「元々ある戯曲を演出すればよかったんじゃないかな」と言っていたのに同意。例えば岩松了さんや清水邦夫さんの戯曲をお借りするとか(または岩松さんに戯曲を見てもらうとか)、リーディングとか、エチュードの短編集みたいな形でも良かったのでは?と思った。
でも「第7世代実験室」はスタートを切ったばかり!蜷川さんが育てた彼らが前へ進もうと頑張っていること、公演のために全て自分たちでやったことはすばらしく、これからも応援したい。私はさいたまネクスト・シアターのみんなが好きだから。
作・演出:内田健司
出演:周本絵梨香、中西晶、阿部輝、佐藤蛍、鈴木真之介、髙橋英希、ほか
第7世代実験室 第1回公演より。(Photo by Ray Otabe)
第7世代実験室“第1回公演”開幕、内田健司「素敵なところを発見して」(公演レポート / コメントあり) - ステージナタリー