シアタートラムにて三好十郎作『殺意 ストリップショウ』観劇。鈴木杏ちゃんの一人芝居。演出は栗山民也さん。
ストリップダンサーである彼女が最初に舞台に出てきたときウルっとなったのは上演への感謝。
2時間出ずっぱり、三方囲まれ背後上に大きな鏡がある逃げ場のない舞台。杏ちゃんと緑川美沙の生命力が重なる。たくましい魂。
最前E列のセンター5席空けてあったので(舞台の客席の距離は十分取られていました)F列の私の席は最前センターとなり、鈴木杏ちゃんの緑川美沙の、何度もそのまっすぐな感情と怒りに飲み込まれそうになる。彼女が吐く怒り。マシンガンのように喋り続ける。人間の業をたっぷり見せつけられた。
第二次世界大戦前後の背景と絶望感が今と重なる。
愛する兄の後押しで十七歳で上京、戦争で失った純愛、尊敬していた社会学者山田の裏切り(思想の変遷)に復讐心なのか殺意駆り立てられ加速していったことが芝居として語られてゆく。敗戦という背景に踏みつけられストリップダンサーとなった女優、緑川美沙。彼女のラストショウ。
鈴木杏ちゃんは聡明で、健康的で綺麗なスタイルなのに退廃的な匂いを感じる肌感と表情(不幸な役が多いのはオファーする側もそう思うのか💦)
【作】 三好十郎
【演出】 栗山民也
【出演】 鈴木 杏
【音楽】国広和毅【舞台美術】二村周作【照明】服部 基【音響】井上正弘【衣裳】前田文子【ヘアメイク】鎌田直樹【振付】八子真寿美【舞台監督】加藤 高【演出助手】田中麻衣子【宣伝美術】相澤千晶【宣伝写真】山添雄彦【宣伝スタイリスト】MAKI MARUKO【宣伝ヘアメイク】YOSHi.T
充実したパンフレットが無料😭
劇場のコロナ対策含め、貴重な上演に感謝します。
『殺意 ストリップショウ』 | 主催 | 世田谷パブリックシアター
書きたいことがいっぱいあるのに眠気が… 久しぶりの平日夜の観劇、体がすっかりオネムに。
あらすじ等は明日