『The Illusionistーイリュージョニストー』の原作「幻影師、アイゼンハイム」の作者スティーヴン・ミルハウザーさん。短編がおもしろそう。
「ミルハウザーさんは、20世紀初頭に大規模ホテルを建設した若者の栄光と転落を描いた長編『マーティン・ドレスラーの夢』で1997年、ピュリツァー賞を受賞。短編集『バーナム博物館』収録の「幻影師、アイゼンハイム」は米で映画化された。自動人形や盤上ゲーム、遊園地…。どこか懐かしい道具を駆使した魅惑的な短編の愛読者は日本にも少なくない。
「極めて凝縮されていて、いつ爆発して巨大さに転じてもおかしくない。短編小説のその『小ささ』に魅入られる」とミルハウザーさん。「短編はいくつかの単純なパターンに沿って進む。そこに突然の逸脱を許す余地が生じるのです。安定したもの、見慣れたものを切り崩すことに私は惹かれる」」