夜はシアター風姿花伝プロデュース『ミセス・クライン Mrs KLEIN』観劇。
何かが起きるとかなく(すでに起きているところから始まる)一夜のゴリゴリの会話劇。めちゃめちゃ刺激的でおもしろかった。
けれど、1934年のユダヤ人である彼女たちの背景をもっと知りたい。
使われている「音」の意味とかも知りたい。
「外の世界を待たせておく」というせりふがすごくいいなって思っていたら当日パンフの上村さんのコメントのタイトルもそれだった。
「ミセス・クライン」と呼ばれ母親の顔から精神分析家にスイッチするラストにゾクっと。
メラニー・クラインは児童分析を専門としていたらしく、その著書に名前を変えて娘のメリッタと息子のハンスを登場させていた。自分の子どもを臨床の研究に利用したというのはショックだな。もし近親者に精神分析家がいても精神分析されたくないな〜。メリッタ・シュミデバーグは母に反発するために精神分析家になったのか。それって復讐だよね…
この舞台はそのハンスの死をめぐるミステリー仕立てにもなっていました。
来週もう一回観るので、そのときにまた書こうと思います。
http://www.fuusikaden.com/klein/
作: ニコラス・ライト
翻訳:小田島恒志 、小田島則子
演出: 上村聡史
出演: 那須佐代子、 伊勢佳世、 占部房子
「第二次世界大戦前のロンドン。 三人のユダヤ人、精神分析家。 息子を失った母。 弟を亡くした姉。 娘をベルリンに置いてきた母。 一人の男の死に際し、三人の女たちが互いの精神活動を分析、衝突していくうちに理論を越えた人間の姿を呈していく——— 風姿花伝プロデュースでは初めて実在の人物を取り上げた作品を上演します。フロイトに影響を受け精神分析の世界に入り、革新的な理論を展開して学会に多大な影響を与えたメラニー・クライン(1882~1960年)をモデルに書かれた戯曲です。 彼女は初めて幼児の精神分析を行い、自分の娘と息子をも研究対象としましたが、後に同じく精神分析家になった娘のメリッタは母親の理論に異を唱えて激しく対立しました。」
13日には「人間の心理、精神を扱う識者による『ミセス・クライン』を多角的に考察するシンポジウム」が開催される。配信もあるから絶対お話を聞きたい。
ステージナタリー【公演レポート】3人の精神分析家描く「ミセス・クライン」開幕、那須佐代子「硬質ながら熱く濃密」(コメントあり)
風姿花伝プロデュース『ミセス・クライン Mrs KLEIN』那須佐代子×伊勢佳世×占部房子~精神分析家メラニー・クラインをめぐる葛藤の物語に挑むspice.eplus.jp
シアター風姿花伝の帰り道に可愛らしいツリーたち🌲🌲🌲🌲🌲🌲
池袋構内のカレー屋さん「野菜を食べるカレーcamp」がお蕎麦屋さんになっていました。カレー好きだったのに…