ー何故あの時、
この国は引き返せなかったのか?
対米戦の必敗を予測した男達の語る、
大日本帝国破滅への道ー
今日は有給休暇。シアターイーストにて大好きな劇団チョコレートケーキの『帰還不能点』観劇。今までと少し違うアプローチの演出で、おもしろかった〜。
総力戦研究所(*)のOB会のような飲み会の席。模擬内閣を作りシミュレーションする彼らは活気に満ちていたことがわかる。その時彼らは日米開戦の戦局を結果通りに予測していたというのに。戦後に生きる私たちはそれを知っているから、悲しくてとても重い。
『帰還不能点』本日のアフターアクト。西尾さんの一人芝居、おもしろかった〜。西尾さんが演じた泉野の葛藤を机上のシミュレーションで解決。山崎と言えば… だよね〜。
「1950年代、敗戦前の若手エリート官僚が久しぶりに集い久闊を叙す。やがて酒が進むうちに話は二人の故人に収斂する。一人は首相近衛文麿。 近衛の最大の失策、日中戦争長期化の経緯が語られる。もう一人は外相松岡洋右。アメリカの警戒レベルを引き上げた三国同盟締結の経緯が語られる。更に語られる対米戦への「帰還不能点」南部仏印進駐。大日本帝国を破滅させた文官たちの物語。」
【出演】浅井伸治 岡本篤 西尾友樹(以上、劇団チョコレートケーキ)
青木柳葉魚(タテヨコ企画)東谷英人(DULL-COLORED POP)粟野史浩(文学座)今里真(ファザーズコーポレーション)緒方晋(The Stone Age)村上誠基 黒沢あすか
脚本:古川 健(劇団チョコレートケーキ)
演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)
舞台美術:長田佳代子、照明:松本大介(松本デザイン室)、音響:佐藤こうじ(Sugar Sound)、衣装:藤田 友、演出助手:平戸麻衣、舞台監督:本郷剛史
「日本はどこで誤り、76年前の破滅への道を進んだのか。19日から東京・池袋で上演されている舞台作品『帰還不能点』は、そんな歴史の分岐点に迫った“問題作”です。集団や組織の中の「個」という、現代に通じる問いにも挑んでいます。」(朝日新聞デジタル)
(*)日本は必ず敗戦する…エリート集団「総力戦研究所」の予言が生かされなかった理由 (婦人公論)https://fujinkoron.jp/articles/-/2321
次回の劇団チョコレートケーキは『一九一一年』2011年の再演! チケット当たって観たときの日記😊 https://magnoliarida.hatenablog.com/entry/20111217/1324138373