パルコ・プロデュース『首切り王子と愚かな女』初日観劇。蓬莱さんはなんて悲しい王国の物語を書いたのでしょうか。PARCO劇場から気持ちが戻れません。
トル王子ってある意味リチャード三世以上じゃないかしら…号泣。
幕間で「王子の歌に泣きます」と呟きました。トル王子芳雄くんが歌う歌の第一声で泣きます。ドバンの歌。それには大きな意味があるから。
何を書いてもネタバレになりそうなのでもったいなくてここに書けない。これから観る人には真っさらで観てほしいから。何から何まで素晴らしかった。
せりふや演技がおもしろくて沢山笑う時間がたっぷりあったのに、よ。
これは泣くったらもう(T ^ T)
開演5分前のあれ(楽屋と稽古場のような美術。時間が来るまで舞台袖が丸見えでした。時間になり黒い袖幕がひかれていった)は蜷川さんを思い出しちゃった。シンベリンとかね。途中の演出でも蜷川さんを思い出しちゃった(俳優たちがセットを動かす)もちろん違うのだけれど、蓬莱さんでああいう演出初めてみました。素晴らしかったよー。本はシェイクスピアっぽい… 結婚から悲劇が始まるそれ。あ、王女ナリコと兵士ロキのシーンはモダンスイマーズっぽいな。
そして井上芳雄くんや若村麻由美さんや高橋努くんが素晴らしいのはわかっていたけれど、舞台で初めて観た伊藤沙莉ちゃんが上手くて可愛くて驚いた!朝ドラの米子とか大豆田とわ子のナレーションとかでハスキーな声ばかり印象にあったから…。あの演技の説得力すごい。素敵です。
4回のカーテンコール。3回目にスタンディングオベーション(私も飛び上がるくらいの勢いで!)芳雄くんに呼ばれて蓬莱さんも。
蓬莱さん、これ本にしてほしいな〜。戯曲でもいいけれども、小説版でも読みたい!イキウメの前川さんといい蓬莱さんといい、やっぱりオリジナルの本は強い、偉大です。
井上芳雄くんはやっぱり王子が似合う。
【作・演出】蓬莱竜太
【出演】井上芳雄 伊藤沙莉 / 高橋努 入山法子 太田緑ロランス 石田佳央 和田琢磨
小磯聡一朗 柴田美波 林大貴 BOW 益田恭平 吉田萌美 / 若村麻由美
上演時間は休憩20分を含む約2時間45分
【井上芳雄・吉田萌美】
— グランアーツ (@Gran_Arts) 2021年6月15日
#首切り王子と愚かな女 @PARCO劇場、無事に初日を迎えることができました😆🙌
お客様の前で公演出来る喜びを噛み締める幸せな初日でした💕
想像力による演劇の豊かさ、楽しさ詰まってます!
井上、久々の王子役🤴萌美、初のストレートプレイ🎊
ご声援宜しくお願いします🙇♀️ pic.twitter.com/ojIKPsKUDk
H列のほぼセンター!めちゃめちゃ良いお席でした。PARCOさんありがとう。
あぁ今夜のまめ夫最終回、まだ見れない。竹財輝之助さん演じる初恋の相手・甘勝さんはおあずけです。
いまはルーブのトル王子で心がいっぱい😭
「雪深い暗い王国ルーブ。英雄であり人格者であった先王バルが早くに没して20年。女王デンは「永久女王」としてルーブを統治していたが、溺愛していた第一王子ナルが病に倒れてからは国のことを見なくなり、魔法使いを城に招き入れ、閉じこもるようになった。ルーブ国は統治者を失った国になっていた。国は呪われ、民は貧しさに疲弊し、反乱の気運が高まっていく。
そこで城に呼ばれたのが第二王子トルであった。トルは幼い頃から「呪われた子」とされ城から遠ざけられていたが、反乱分子を鎮圧するために再び城に戻される。使命に燃えたトルは、反乱分子の首を次々に落とし「首切り王子」として恐れられるようになる。
リンデンの谷に住む娘、ヴィリは死ぬことにした。これ以上、生きる理由が見当たらなかったからだ。最果ての崖にたどり着いたヴィリが目にしたものは白い空と黒い海と首切りの処刑であった。首切り王子トルは死を恐れないヴィリに興味を持ち、召使いとして自分に仕えるように命令する。城に連れられていくヴィリが耳にしたのは王子の歌であった。美しくも悲しい歌。ヴィリはトルに深く暗い孤独を見る。こうしてヴィリは召使いとして首切り王子に仕える日々を送り始める。そこに見たのは野心や愛憎、陰謀が渦巻く人間たちの姿であった。」
明日以降に少しずつネタバレ追記する予定です。これから観る方は読まないでね。
王子はアダルトチルドレン…でした。
「男の子しか生まれない呪い」という部分に引っかかったことは確かだけれど、おとぎ話のようなものがたりだから、今の時代、蓬莱さんがジェンダー問題のことを考えずに書くわけないしね。