ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

映画『草の響き』★★★★★

帰りに有楽町で映画『草の響き』。


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とても良かったので、帰りに電車の中で原作を注文して帰宅。遅い食事をすませて本棚を見たら…やだ、「草の響き」が載っている本あったーー🤭。「きみの鳥はうたえる」しか読んでなかった。パラパラ見たら1979年に書かれた原作とは彼と研二以外の登場人物の設定が違いそう。寝る前に読もう。


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北海道函館市出身の作家・佐藤泰志の小説を映画化した「草の響き」

「心に失調をきたし、妻(奈緒)とふたりで故郷函館へ戻ってきた和雄(東出昌大)。病院の精神科を訪れた彼は、医師に勧められるまま、治療のため街を走り始める。雨の日も、真夏の日も、ひたすら同じ道を走り、記録をつける。そのくりかえしのなかで、和雄の心はやがて平穏を見出していく。そんななか、彼は路上で出会った若者たちとふしぎな交流を持ち始めるが—。数々の映画賞を受賞し話題を呼んだ『きみの鳥はうたえる』(18)に続き、佐藤泰志の小説、五度目の映画化であり、シネマアイリス企画・プロデュース作品としてもこれが五作目となる。原作は、佐藤自身が自律神経失調症を患い、療法として始めたランニング経験をもとに書いた短編小説。」

仕事を辞め妻の純子と函館に戻り、心の病気の治療のために走りはじめた夫。友だちもいない土地で夫を理解しようと努める妻の支えもあり、立ち直ってきたように幸せに近づいたように見えていたのに…。和雄を病院に連れて行ったり支えてくれていた地元の親友研二(大東駿介)がいなくなる(海外へ行く)ことを知った夜、大量の薬を飲んでしまう。

彼の孤独は、妻と生まれてくる子どもでも救えなかったと思うと辛い。犬のニコにも…。純子さん、よくがんばったよ。それにしても東出くん…というか和雄の悲愴感がリアルで、演じている感がなかった。

彼は、決して妻が言わない「がんばれ」という圧を勝手に感じて拒絶し沈黙を選び、孤独の世界の深いところへ逃げたたのかも知れないね。

病院の外へ、彼が走り出したラストシーン。追いかけたのか、解放されたのか。妻はもう彼に会わない選択を選んだのか…。時間がかかっても、いつか家族と笑いあえる場所に辿り着けますように。と思うけれど、先のことは描かれていない。

サイドストーリーとして出てくる、ランニング中に知り合う3人の高校生が、和雄、研二、純子が重なった。あ、ピアノの音楽も良かった。

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原作:佐藤泰志『草の響き』(『きみの鳥はうたえる』所収 / 河出文庫刊)
企画・製作・プロデュース:菅原和博
監督:斎藤久志
脚本:加瀬仁美
原作:佐藤泰志
製作:菅原和博 鈴木ゆたか
音楽:佐藤洋介
ピアノ:村山☆潤
音楽制作:オフィスオーガスタ
題字:佐藤泰志
出演:東出昌大 奈緒 大東駿介 Kaya 林裕太 三根有葵 利重剛 クノ真季子 室井滋

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明日から第34回東京国際映画祭ですね。そうか六本木じゃなくて有楽町日比谷界隈になったのかと思った有楽町駅前。一本も観に行けない。
チャン・チェンに会いたかったーー(トーク)。

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