ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

文学座アトリエの会『Hello〜ハロルド・ピンター作品6選〜』

『Hello〜ハロルド・ピンター作品6選〜』

凄いの観た。

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第一幕「家族の声」「ヴィクトリア駅」約55分

第二幕「丁度それだけ」「景気づけに一杯」「山の言葉」約50分

第三幕「灰から灰へ」約40分

鉄格子に囲まれている部屋のようなセットに椅子があるだけ。二幕〜三幕が繋がった作品のように思えた。
仕事が終わらず2本目からでしたが、一回じゃ足りない。とてもおもしろいし、不条理だし、悪夢のようだし…とにかくキャストが全員素晴らしくハイレベル。もう一回最初から観たい。

 

徳永京子さんによる『Hello〜ハロルド・ピンター作品6選〜』的早孝起(演出)インタビュー&稽古場レポート。稽古場写真も。

http://www.bungakuza.com/hello/helloreport_202112_atelier.htm

文学座アトリエの会『Hello~ハロルド・ピンター作品6選~』 http://www.bungakuza.com/hello/index.html

ピンター6作品つづる文学座アトリエの会「Hello」開幕(コメントあり / 舞台写真あり) https://natalie.mu/stage/news/456348

演出を、劇団公演初演出の的早孝起が手がける。公演について的早は「チーム全員で戯曲を掘り下げながら協力して作り上げてきました。その力が存分に発揮される舞台になっていると思います。ぜひ、劇場にて魅力的な俳優陣の存在を感じて欲しいと思います」とコメント。

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谷岡さん https://twitter.com/take_hotspur/status/1467101683381850114?s=21 

「作品によって出来にばらつきを感じたが、それはそれで面白い。自分は『景気づけに一杯』がいちばんよかった。石橋徹郎は『熱海』の木村伝兵衛を演じてから、サディスティックな人物の造型が達者になったのではないか。」

私も『景気づけに一杯』の石橋さん!文学座の年末の投票に書こうと思ったもの。

 

「家族の声」
声1(若い男)、声2(女)という二人の人間の声が聞こえてくる。 お互いの声は届いているのかいないのか、それぞれの近況や想いが語られていく。 その先に声3(男)が語り始め、三人の繋がりが見えてくる。

「ヴィクトリア駅」
指令係が指令室から運転手に無線で呼びかける。応える運転手。 二人の無線での対話はすれ違い続けるが、二人は無線を止めはしない。 やがて話すことのすれ違いは大きくなっていくが、二人は無線を止めることは無い。

「丁度それだけ」
二人の男が酒を飲みながら話している。 何かの数字に関して話し合い、それぞれ所属する組織や人々への思いも打ち明けはじめる。 二人の会話が行き着く先が見えてくる。

「景気づけに一杯」
ニコラスという人物がある部屋にいる。 彼は誰かを部屋に連れてくるように無線で指示をする。 入ってきた人物とニコラスの対話はあらゆる方面の話題になるが、ニコラスにはある目的がある。

「山の言葉」
どこかの塀の中。面会室。廊下。軍人。看守。囚人。女。 山の者と呼ばれる者たちと都の人間が、その一つの塀の中で邂逅する。 それぞれの立場、状況は一様では無い。彼らはぶつかり合う。 そして、そこでは山の言葉は決して話してはならない。

「灰から灰へ」
室内で一人の男と一人の女が話している。 女は誰か別の男の話をしているようだが、男には話が掴めない。男は問いかけ続け、女は語り続ける。 二人の対話の背景にある膨大な惨劇のイメージは二人をどこへ向かわせるのか。

作:ハロルド・ピンター
訳:喜志哲雄
演出:的早孝起
出演:中村彰男、藤川三郎、石橋徹郎、上川路啓志、萩原亮介、寺田路恵、山本郁子、小石川桃子

 

徳永さんのインタビューを読んで、明日また。

 

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