定時で退社。
紀伊國屋書店の地下の「クローブ」でキーマカレー食べて新宿ピカデリーへ。
2018年に短編で観た5人の監督の短編からなるオムニバス映画『十年 Ten Years Japan 』の中の一編『PLAN75』(早川千絵監督)が一本の長編映画に。今日公開初日だったようです。違うかな?
ノンフィクションのような映像だった。2016年に起きた障害者施設殺傷事件を思い出させる場面から始まったことも含めて。
75歳以上の高齢者に安楽死を奨励する国の制度『PLAN75』。その勧誘も公務員のお仕事なので、最近のマイナンバーカードの勧誘を思い出す。孤独死がこれからも増えるだろうと思う日本の未来… 年金だけでは暮らせない一人暮らし(主人公は暮らしもパートの仕事も丁寧で慎ましく生きてきのに、あるとき仕事を失う。同じパートの仲間も家族と疎遠だったりで仕事で会えないと連絡が途絶え… )の高齢者に新たな仕事が見つかるわけなく…家だって働いでいないと借りられない。( ←保証人も三親等内じゃないと立てられないのですよ。仕事があってもよ。)この映画の75という年齢がリアルだと思う。
PLAN75。そうじゃない血の通った制度で高齢者を助けてくれ〜となる。私みたいな「生産性のない」人も助けて〜となる。
映画では役所やその施設に働く登場人物に感情があることに救いがあるけれど。感情がなかったらSF映画だけど…短編のときはSF気味でした。
STORY「夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチ(倍賞千恵子)は78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。一方、市役所の<プラン75>の申請窓口で働くヒロム、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子(河合優実)は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリア(ステファニー・アリアン)は幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に勤しむ日々を送る。果たして、<プラン75>に翻弄される人々が最後に見出した答えとは―――。」
倍賞千恵子さん(実年齢81歳なんですね)、磯村勇斗くん、素晴らしかった。倍賞さんのミチが歌う「林檎の樹の下で」良かったなぁ。
脚本・監督:早川千絵
脚本協力:Jason Gray
出演:倍賞千恵子 磯村勇斗 たかお鷹 河合優実 ステファニー・アリアン 大方斐紗子 串田和美
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
ひよこ豆キーマカレー。美味しかった〜!ごはん多かったけれどスパイシーなのでごはんなしはムリ。完食です!