やっと劇チョコ。6作品全部観る時間がないので、新作の『ガマ』(来週)と2020年8月にコロナ禍で観た『無畏』だけに。しかももう千秋楽でした『無畏』。
劇団チョコレートケーキ「生き残った子孫たちへ 戦争 六篇」から『無畏』観劇。感染対策により客席半分の駅前劇場よりシアターウエストの広さがしっくりくる。
「松井石根。孫文、蒋介石と親交を結び誰よりも日中友好を願いながら戦犯として葬られた陸軍大将 その男の悔恨と最期の日々」
上室弁護士により検証される建前でない陸軍大将松井の責任。無自覚の罪。戦争が身近になってしまった今、過去を忘れないように残していきたい作品だと改めて思う。再演を続けていってほしい。
南京事件の責任を問われた松井石根陸軍大将・林竜三さんと東京裁判弁護士上室・西尾友樹さんの対峙が素晴らしい。松井の私設秘書田村役の渡邊りょうくんの演技がシアターウエスト仕様になっていた😊。日本軍が中国人にしてきたことに思いを巡らす息の詰まるような場面が多いなか田村の場面で気持ちを落ち着かせる私。
劇場を上下に分けた演出、南京へ進軍・暴走していく日本軍の演出もよかった。
たった85年前のことです。
「南京事件は、日中戦争初頭の1937年12月、日本軍が南京を占領した際、約2カ月にわたって多数の中国軍捕虜、敗残兵、便衣兵および一般市民を殺害、暴行、虐殺、強姦、略奪、放火したとされる事件」
作:古川健(劇団チョコレートケーキ)演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)
出演:浅井伸治、岡本 篤、西尾友樹(以上、劇団チョコレートケーキ)今里 真(ファザーズコーポレーション)/近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)/原口健太郎(劇団桟敷童子)/林 竜三/渡邊りょう
舞台美術:長田佳代子 美術助手:小島沙月
照明:松本大介(松本デザイン室)音響:佐藤こうじ(Sugar Sound)音楽:佐藤こうじ(Sugar Sound) 衣装:藤田 友
ストーリー「誰よりも日中友好を願いながら戦犯として葬られた陸軍大将
1945年の敗戦後、A級戦犯として裁かれた陸軍大将松井石根。彼が背負った罪は「南京事件」。陸軍きっての親中国派と言われていた男は諦念と悔恨をもって過去を振りかえる。孫文や蒋介石と親交を持ち、日中友好と両国の繁栄を志した過去。夢破れて日中戦争に司令官として赴く過去。そして「南京」。
南京事件の司令官の悪名を背負い刑場の露と消えた一人の老将軍の最期の日々。」
一階のおにぎり完売していたので… ホットサンド食べて、
2020年に観た劇団チョコレートケーキ 『無畏』★★★★★
感想また後でと書いたきりでした〜🥱