ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、亀田佳明、成河、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠。B'z,BrandonBoyd&Incubus,JasonMraz,Eddie Redmayne,Timothée Chalamet

ポルノグラフィ/レイジ インタビュー②

サイモン・スティーヴンス ダブルビル『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY/レイジ RAGE』桐山知也・亀田佳明・sara インタビュー(ローチケ)( 取材・文/中川實穗さん)

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「 本公演は、イギリスの劇作家サイモン・スティーヴンス Simon Stephensの戯曲『ポルノグラフィ』と『レイジ』を同じ演出家、同じ出演者によって同時上演するというもの。『ポルノグラフィ』は2005年、五輪開催決定に沸くロンドンで実際に発生した地下鉄・バス連続爆破テロ事件を背景に記された作品で、被害者やその周辺の人々、そして実行犯などさまざまな人々の日常生活を7つのオムニバス形式で描き出す。『レイジ』は2015年から16年へと移り変わるイギリスの都市の大晦日の模様を捉えた、ジョエル・グッドマン Joel Goodman撮影の写真から想を得た群像劇。大晦日というボーダーラインを越える時間帯の都市空間を舞台に、現代社会のアンモラルな縮図を27の場面で濃密に映し出していく。」

亀田「僕は『ポルノグラフィ』は随分前に日本で観たことがあって、その時になんとなく台本にも目を通したのですが、当時は芝居の構造やシステムのほうに関心がいって内容がそんなに自分の中に残っていませんでした。今回改めて読んでみたところ、ロンドンの「オリンピック開催決定を受けての歓喜」と「爆破テロ事件の悲劇」の間にいる人間たちの生活感がものすごく執拗に子細に書かれていて、前回観た時と随分受ける印象が変わっているなと思いました。『レイジ』は初めて読んだのですが、ストーリーに寄り掛かることもできないし、登場人物のヒストリーによりかかることもできない反面、ところどころ射し込まれてくる作家の閃光のような強烈なメッセージ――と言ってしまっていいのかわからない、言葉――それはすごく詩的な言葉だったりするんですけど、それが強烈な印象で。ストーリーや登場人物のヒストリーではないところのメッセージがものすごく具体的で強い、そのアンバランスさが非常にスリリングで、おもしろいと言っていいのかなんなのかという印象でした。ふたつの作品に繋がりあるのかということに関しても、そもそもそんなに説明的でもないしト書きもない戯曲なので、どうしても観ていただく方の創造力を拝借しないといけないような作品になると思います。そうすると、同じ作家さんが書いているということだけではなく、繋がりは無限に広がっていくんじゃないかという気はしました。

亀田「僕は『ポルノグラフィ』では実行犯であろう人、『レイジ』のほうは警官を演じます。つまり真逆であると想像できる役なんですけど、これがまた真逆であればあるほど繋がりを感じたりすることもあって。しかもこれは“遠い国のお話”みたいなものではなく、日本でも起こり得る事象を描いていますし、日本の場合はプラス災害というものがあるから“当事者”になるいろんな可能性がある。そうなったときにどんなふうに行動するのか、みたいな感覚は、この戯曲に書いてあるものと近いと思うんですね。そういう感覚を、どちらの作品でもどの役でも大切に持たないといけないかなと思っています。

楽しみすぎて2月まで身がもたない🤭

New Years Eve 2016