帰りに「マレーナ」を観てきた。とにかくマレーナ役のモニカ・ベルッチが美しくて美しくて・・うっとりしちゃった。シチリアの風景もきれいだったーー。この映画は「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」のジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品（そしてトルナトーレ監督にかかせないエンニオ・モリコーネが音楽♪）。←美しくないわけがない（笑）。映画もおもしろかった。
第二次大戦下のシチリアが舞台。前半はレナート少年が町でいちばん美しいマレーナにあこがれ、妄想が止まらず、下着泥棒までするストーカーに・・授業中も外でも部屋でも頭の中はマレーナ、マレーナ・・そんなレナート少年の初恋物語かと思ったら、これは半ズボンをはいている子どもだから憧れの女性に話しかけることもできず、「僕が大人になるまで、どうかマレーナをお守りください」と神様にお祈りを捧げ、遠くから見つめていたのがどんどんエスカレートし、ストーカーと化したレナくんの目を通して描かれた“戦争に翻弄され堕ちていく美しい女性マレーナの物語”だった。スクリーンに映しだされたのは、戦争が人々の心にもたらした悲惨さ・・それには目を覆いたくなった(T_T)。美しすぎたのよねぇ・・それゆえに時代に翻弄される。夫の戦死により転落・・生活のために町の男たちの相手をしなければならず。そうすると女たちの嫉妬は加速・・。空襲により父も亡くし何もかも失った彼女を助ける人はいない（助けられないレナ少年のもどかしさが伝わってくる）。戦争が終わったときに女たちがドイツ兵の娼婦となっていたマレーナを集団でリンチ、そして街を出てゆく・・戦争がなければ起こらなかっただろうと思うと悲しすぎる(T.T)。
ストーカー・レナ少年は間違った方向へ行かず、マレーナのことを理解しようとし、心無い街の人たちから彼女を守ろうとし、最後に、戦死したはずの夫が戻ってきたときにやっとレナくんはマレーナを助けることができてよかった（夫の愛はほんものだった！）。ラストで町に戻ったマレーナに話かけるシーン、「お幸せに、マレーナさん」と言ったレナくんにマレーナがかすかに微笑んだとき、彼女の強さが見えて救われた気がした。そして子どもから大人への道を颯爽と自転車で走り抜けてゆくレナート・・(^.^)。←なんか映画を見ないと全然わからない感想だよね。
ここのところ見ている映画全部、こういう思春期の男の子が出てくるわ(^_^;)。この前のグミチョコ主人公はブルマ盗んだし・・男の子ってもう・・（笑）
感想メールが来て知ったんだけど、○aくん、同じ回にこの映画を見ていたんだって（笑）
