あまり評判よくなかったので、ウォン・カーウァイ好きとしては裏切られてもいいくらいの覚悟でいよう(「ノルウェイの森」以降受け付けなくなってしまった村上春樹みたいに)と決めて行ったんだけど、大丈夫だった。映像と音楽がとても好き。http://www.blueberry-movie.com/
撮影は「セブン」「ロスト・チルドレン」のダリウス・コンジというから納得♪(クリストファー・ドイルじゃなくても♪)ノラ・ジョーンズのプロモーションビデオといった感じも否めないけれど、私の好きなウォン・カーウァイ映画のカーウァイ映画だったからちょっとホッとしたわ(「2046」みたいじゃなくてよかった。笑)。色とか空気がカーウァイのそれだったんだものーー。ストーリーはハリウッド映画だからかな?とてもわかりやすかった(笑)。
エリザベス役のノラ・ジョーンズがとてもかわいい!あの声がいい!!でも“ノラ・ジョーンズ”だと思ってみるからで、女優としてはやっぱり華がなく、ナタリー・ポートマンに負けていたなぁ(笑)。エリザベスがメンフィスで出会った別れた妻を諦めきれないアーニー(デヴィッド・ストラザーン)とその妻(レイチェル・ワイズ)は見応えあったしね。
なによりも、この映画の中のジュード・ロウが普通でかわいかった。だって鼻血出してティッシュを鼻に詰めるのよ!元マラソンランナーのジェレミー(ジュード・ロウ)みたいな素敵なカフェのオーナーがいたら、ブルーベリーパイ食べに通っちゃうわ。
誰もがここにいない誰かを思いながら遠回りして・・どこかに行きつく。そんな映画だった。そして、手紙ってやっぱりいいな。と思ってしまった。
予告にもあったこのアングルのキスシーン、とーーってもステキだった(2度ある)。エリザベスが旅に出る前のキスは、キスするところは映らないのがおしゃれ。映るのはパイのクリームだけ、音は足音だけ・・♪
おしゃれなファッションも気になるし、エンドロールのクレジットにLOUIS VUITTONの文字が目立っていたので検索してみたら・・へぇあれも?と思うような小物までそうだったんだね。ミラーボールのキーホルダーとか、かわいかった。