万田邦敏監督。http://www.seppun-movie.com/
面白い映画だった。最初から最後まで緊張したので見終わって胃がキリキリするような気分。最後まで遠藤京子を理解できなかったし、彼女の愛の形に全く感情移入できなかったけれど（凄まじいというより、怖い、怖すぎる）凄い映画だと思った。
初めて接見室で向かい合う坂口と京子のシーンでは涙が流れてしまったけれど、その後は京子の狂気が坂口の気持ちなんて無視して凄いパワーで進んでいくのが怖かった。どんどんずれてゆく。京子にとってはそれは裏切り。これはもうホラーだ・・。
ラストシーンが凄まじかったーーーー。でも、あの“接吻”はなぜ彼に？私にはその意図がわからなかった。坂口が死に、残された長谷川のこれからが悲しい。
「他人に、自殺しそうだ、と思われることがどういうことか、分かりますか？」
「私を、どうにかしようなどと思わないで」
小池栄子ってバラエティタレントかと思ったら、とても上手いのでびっくり。将来いい女優さんになりそう。
『“28歳のOL、京子は、家族とも疎遠であり、友達もいない孤独な人生を歩んでいた。ある日、テレビに映し出された殺人犯、坂口に一瞬で恋に落ちる。新聞、雑誌を買いあさり、情報を集めると、彼こそが自分の同士であると確信。拘留中の坂口に面会を申し出る。坂口の国選弁護人、長谷川は、京子を不審がったが、坂口に手紙や差し入れをする京子に心を惹かれ、二人を面会させる。坂口の死刑が確定すると、二人は獄中結婚をする。』（ goo映画より）
トヨエツは、それでもかっこいい。
