演出家の第一声がセリフだと思わず、最初びっくりしました。
島村抱月と松井須磨子の物語かと思っていたら違いました。ちょっとミステリーっぽい、そんな鳥越永士郎さんの脚本と演出が面白かったです。もう演劇はやらないと決めた演出家が、みんな帰ってしまった後の舞台に勝手に入り込んで台本を読み始める女性の「劇」に、巻き込まれていくのが面白かったです。照明もよかったです。
ちょっと女性(小澤絵里香)の「劇」のセリフが聞き取りにくいところがありましたが・・表現力は豊です。男性(太田旭紀)の声、好きだな。好きな人の声に似てたから(笑)振り回されっぷりもよかったです。最後も。
私が松井須磨子のことを詳しく知っていたら、ラストにゾクゾクしなかったかも知れません。私もすっかり巻き込まれました。第一声もそうですが、鳥越永士郎さんの“思う壷”にはまった感じ。
太田旭紀くんって、夏にゲキバカの公演に出るらしいので、ぜひ観に行きたいな。
でも・・客席が寒かった〜 ダウンコート羽織っちゃいました。喉が痛い (>_<)