仕事帰りにSPACE雑遊で観てきました。
『ある異国の旅の宿。俳優の夫婦らしき二人の男女が語る記憶の数々。もやがかかったような記憶の、かすかなズレや亀裂から浮かび上がる「ある結婚の風景」。』
平田満さんと井上加奈子さんの二人芝居です。このお二人、ほんものの夫婦なんですね（今日知りました〜）。セットは砂とその上に置かれた椅子とテーブルとベンチだけ。このフライヤーのような。
ほんとうに繊細で詩的・・おもしろかったです。松田正隆さんの脚本がとてもステキで高瀬久男さんの演出が好きでした。二人の会話とモノローグの境界線が絶妙。会話しているのに、ふたりの会話がずれていたり・・、きっとその時その場で話し合わないでいたりすることって、お互いの中に違う印象で残っていたりする、そんなふうに。大人の芝居に魅せられました。
もともと平田満さんを好きだったのですが、今日さらに好きになりました。平田さんの声ってあたたかくて居心地よくて癒されます。
平田さん、６月に太宰治の朗読をするんですね。三鷹かぁ・・・ 三鷹は遠いけれど、気になるなぁ。
