ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

青☆組10th Anniversary #02『パール食堂のマリア』★★★★ 

 三鷹からバスで3つ目、三鷹市芸術文化センター 星のホールに行ってきました。仁ちゃんが出演した「−初恋」以来です。あのときは横浜の家から行ったので小旅行といった感じでした・・。そう、遠いよーーー三鷹。でもね、とっても素敵なホールです。小さいのにクロークもあるのが嬉しいです。ただ・・椅子があんまり良くないかな。きーきー音がしたよ。
  
青☆組は初めてでしたが、吉田小夏さんは、私の好きな726の『こころ』の脚本を書いていらした方なので、お名前を記憶していたのです。すごく可愛らしい『パール食堂のマリア』のフライヤーを見たときに、よかった〜吉田小夏さんの名前をキャッチできて・・と思ったのです。 劇団10周年とは・・すごいね。 
おまけに「横浜の港町に実在した女をモチーフに」とあったので、浜っ子の私としてはぜひ観たいと思っていたのです。(まぁ小学4年まで東京だったので純粋な浜っ子ではありませんが) 
  
凄く練られた脚本は繊細で素晴らしい!!と思いました。が、演出に物足りなさを感じてしまいました。寂しさや生々しさを感じなかった・・美術のセットもですが、汚いところ、嫌らしいところをオブラートに包んでいるように思えたから、ほんの少しのスパイスみたいなものが欲しかったのかもしれません。回想シーンを含め詰め込み感も感じたので、何かをちょっと引いて、もっとピリリと描写にリアリティーを見せてほしかったのかも。劇団のカラーなのでしょうか。でも、私が感じ取れなかっただけかもしれません。シャンソンでも流れていたらなぁ・・。←(追記:劇場・劇中に「聞かせてよ愛の言葉」という曲が流れていたようです。知らない曲で、しかも自然過ぎてシャンソンだと気づかなかったようです。ごめんなさい。)
でも、灯りがとても綺麗でした。街灯と・・そして送り火。あっ・・もしかしたらあれは迎え火? 蜜柑色に染まる夕暮れも綺麗でした。 パール食堂の姉妹(ほんとうは弟もいた・・(T^T))と、ストリッパーのユリさんと、「黒猫」のクレモンティーヌさんがよかったなぁ。
 
「パール食堂」も「黒猫」も実在したようです。場所はどこかな? 親不孝通りが裏にあり有隣堂がそばにあるということは伊勢佐木町ですよね?←高架下じゃないけれど。親不孝通りは、学校から「通ってはいけません」と言われている場所でしたが、伊勢佐木町商店街には友人の家があり、よく遊びに行っていたので『パール食堂のマリア』に出てきたトンネルはどこだろう・・外人墓地が見えるあの橋は・・と思いを巡らせました。昭和47年ころのあの辺りはどんなだったんだろう・・
「横浜のメリーさん」もパンパンというのが何か知らなかった子どもの頃から、私の場合横浜西口ダイヤモンド地下街でよく見かけました(大人になっても)。荷物を沢山持っていて、顔は壁のように真っ白で凄いんだけど、いつも夢見ているように微笑んでフラフラ歩いていたので不思議と怖くなかったんですよね。
 
それにしても・・季節柄か、同じようなシチュエーションの演劇をよく観ます。=亡き母の亡霊(回想なんだけど) あと・・猫ちゃん。この前『11のささやかな嘘』の猫ちゃんを思い出しちゃった。全然性格が違いますが・・
『パール食堂のマリア』の回想シーンはわかりにくかったなぁ・・ でも、全体的に好きでした。