本に載せていただく作品(都々逸)がやっと決まりました。
ふらり立ち寄りため息ひとつ 置いて帰れる店がある
別れの手紙を千切った空に 生まれたばかりの雲がある
今がどんなに辛くったって 虹の向こうはいつも晴れ
君の家まで坂駆け上がる 想いがやさしい風を生む
君の横顔西陽に映えて ピアスに小さく触れる風
いつか二人で観た夕焼けを 夢中で切り取るあなたごと
雨に光ったあじさい一つ カメラが迷っている角度
波のプリズム眩しい雲に 今年はふたりで来れた海
並んで歩ける今日からふたり 歌うよに吹く風も春
すぐになくなる水色絵の具 やっぱり私は空が好き