ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

2013年度シェイクスピア祭「蜷川シェイクスピアの稽古場 ― 対談と朗読」 


 学習院大学 百周年記念会館正堂
2013年度シェイクスピア祭「蜷川シェイクスピアの稽古場 ― 対談と朗読」を聞きに行ってきました。
松岡和子先生と川口覚くんの対談では、とても良いお話が聞けました。RKB毎日放送だけで放映された『じゃじゃ馬馴らし』のメイキングを早回しで流しながら興味深い蜷川さんの稽古場でのこと、とても愛情があふれた現場のお話、さいたまネクストシアターのこと(オーディションのこと)などを聞くことができました。すごくおもしろかったです。
俳優たちに演技のアイディアを出させる蜷川さん。それを次々ためし蜷川さんが思っていた以上のものが出てくれば採用。おもしろがってくれます。次々とアイディアを出していく先輩たちに負けないよう自分たちも考える若手たち。『じゃじゃ馬馴らし』で初めて大きな舞台に挑戦した覚くんも年の近い山本裕典くん、田島優成くんらとあれこれ考えてアイディアを出していったそうです。ペトルーチオ@筧さんもですが、キャタリーナ@亀ちゃん(現在:市川猿之助さん)から次々と湧いてくるアイディアの凄さ。音楽のアイディアも次々出て来て・・ベテラン俳優の凄さを見せていただきました。亀ちゃんはじめ先輩方からアドバイスもいただき、一緒にお仕事できたことが宝になりますね。引き出しはたくさんあったほうがいいものね。
「音上げ」とか「産字」とか聞き慣れない用語も興味深いものでした。「シェイクスピアは3つの台詞を繰り返す」「3つめで音上げ」「句読点が少ない」「全ての台詞が相手を動かす」とか(←追記予定!)
覚くんはホームグラウンドじゃないから対談は緊張していたようですが、朗読するための台本を開いて落ち着いたようです。俳優です。
 
 (明日の夜も追記できないかも・・)
 
覚くんによる朗読が素晴らしかったです。
ハムレット』より
ハムレットのキャスト発表があったのはゴールドの『ルート99』の初日。大泣きしたそうです。それまでのネクストの舞台は男性は男性キャスト全員の、女性は女性キャスト全員の台詞を覚えて稽古に入り、役を勝ち取る劇団ですから。ハムレットの250ページもの台本を覚えることに1ヵ月。最後の何十ページかが覚えられないとか、できないんじゃないかとか、かなり大変で挫折を繰り返しようです。最後の独白も全然出来なくて、20回もやり直し・・もう後が無いというとき抜け殻のようになった覚くんに蜷川さんのOKが出たようです。蜷川さんに「俺なんかハムレットを7回目でも不安でわからないのだから1回目のお前にわかるわけがない」と言われたことがきっかけで、気持ちがラクになったそうです。そして今までにない最高のハムレット王子が出来上がったんですね。
 
『シンベリン』より
シンベリンのお稽古がはじまったのが『ハムレット』の翌日。お稽古中「文学青年」みたいな顔をしているんじゃないよと蜷川さんから叱られ・・「昨日までハムレットだったんです」と言ったとか(笑) 感情過多はダメ。
 
ロミオとジュリエット』より(覚くんはロミオを演じたことはないのですが、松岡さんのリクエストです。ネクストの3期生のオーディションの課題は『ロミオとジュリエット』だったようです)
2幕2場だったかな・・バルコニー 
  
そのひと(役の)が下りて来るってこういうんだろうな、「入った」という瞬間を見ることができました。驚きました。ハムレットはとくに自分の中に入っているのでしょう。王子が素晴らしくて震え、涙が出てしまいました。本人は噛んじゃったりして不本意でしょうが、私は感動しました。すごいなぁーと思ったのですが、本人は「ひさしぶりだから時間がかかった」「30秒もかかった」と言っていたのに驚きました。やっぱりすごいなぁー。
いつかロミオを!
 
 (ちょっとでも書きたいんですよぉ。メモもしましたし・・金釘文字で)←読めない文字多いので忘れないうちに。
さいたまネクスト・シアターのオーディションの話。事務所の人から話があり6人受けて覚くんだけ受かったそうです。オーディションでは「真田風雲録」の台詞だったらしく(そのときは後に公演んするとは知らず)覚くんは何人かの役の中から事務所の大先輩と同じ名前の「根津甚八」の台詞を選んだそうです(実際公演では根津甚八役でした)。履歴書を見た蜷川さんに「舞台経験はないのか?」と聞かれ、1回あると答えたところ「書いていないじゃないか」と言われ、その場で書き足したんだって。そうしたら「お前おもしろいな」と言われ・・受かったって。事務所の6人の中で「川口だけはないな」と言われていたのにって。案外肝が据わっていたのかな。あーーーオーディション受けてくれてよかった〜。1200人もの応募者から選ばれたんですもんね(44人)。
 
覚くんは今日もきれいでした。横顔も美しく・・黒髪で・・ほれぼれ。蜷川さんが今日のことをすごく応援してくれていたそうです。ハムレットの話の中で「こまどり姉妹のことを言えてよかった」って。蜷川さん、こまどり姉妹大好きだものね。次の舞台は秋(11月)だそうですよ。今度はポップな感じとか・・楽しみですねー。
 詩人がいそうなベンチ。

 オイディプス王ぶりにお会いした覚くんファンの方たちとお茶してから病院へ。